撮影:2023/11/06
三原村の土佐硯加工製作所で硯づくり、落款印づくりの体験をしてきた。
硯の海をできるだけ凸凹がないようにとの趣旨で撫でながら彫ったが、仕上がったものを撫でているとやはり凸凹になっていた。サポートの壹岐さんが彫りも磨きも自分ならまだまだやるが、これくらい出来ていたらいいでしょうと言ってくれたので切り上げることができた。そこそこ、ほどほどって大事。慣れない者には、凸凹があるかどうかもなかなかわからないのだ。壹岐さんに尋ねると最初はやはりわからなかったそうだ。慣れてきて初めて、これくらいの彫りの傷や凸凹は磨きでなんとかなるなど、指の感覚や判断が身についてきたとのこと。
落款印を彫るのは硯以上に難しかった。硯はちゃんと石が鳴いてくれた(彫れている証にパリパリと音がする)が判子はとてもとても(^_^;。固いのに鑿を持つ手に力もなく、上滑りして下書きを突き抜けていったり、線が二重になってしまいそれを一重にすることでやたらと太くなったり。失敗も味になる。それがオンリーワンの魅力だと思うことにしよう(とほほ)。