大きな家

『大きな家』の感想を毛筆で書いた画像

希望

ある児童養護施設のドキュメンタリー。7歳の少女から退園した19歳の若者まで数人の子どもたちをインタビューしながら生活の様子を見せてくれる。どの子どもも施設の仲間や職員は家族ではないと言う。離れて暮らしていても血縁の家族が家族なんだと。こういう家族に対するこだわりの大きさを感じさせられると、無理もないと思いつつ切ない気持ちになる。そして、19歳の大学生となった若者が幼い頃をふりかえって施設は家ではないと思っていたけれど、やはりいっしょに暮らして帰ってこれるここが家だと言って焼きそばを食べているのを見ると、大人になったんだな大人になってわかることなんだなとホッとした。

施設によって、あるいは子どもたちによって雰囲気やルールは異なるとは思うけれど、大体はこの施設のように季節ごとの行事があることと思う。季節ごとの行事は子どものためのモノなんだと改めて思った。(老人福祉では、また別だと思うが。)給食ではなく台所で調理したり、それをある子どもが(自発的に)手伝ったり、別の子どもに何だっけ(?)何か言われて職員が「人間だぞ、ロボットじゃないんだぞ」と反論したり(笑)。どの施設もこんなにアットホームな感じだったらいいなと思った。
(2025/02/22 キネマM)

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