面白かった。話にしても映像にしても、へぇ~、ふぅ~んという感じで。おおー!とか、うわー!とかでないのが感性の鈍磨というか、可愛げがないというか、乗れなかった自分が不憫である。そうすると、昔からある神かくしやUFOも星空間移動なのかもしれないってことだろうか。神かくしとかUFOが異次元世界との行き来であるとは、私が子どもの頃に言われていたことで、なにやら懐かしい。「ライラの冒険」を思い出したりもした。ヴィジュアルもなんか、どっかで見た感じがつきまとっていた。
人類滅亡の危機をいかにして救うかというスケールの大きい命題を父と娘の愛情で解くという泣かせる話であると同時に、絶望の中にも希望を見いだす人間力の話でもあった。
観た後で知ったが、プロデューサーの一人は物理学者で、ブラックホールなど最新の科学でわかっているとおりに描かれているそうだ。そう言われても「ほんまでっか」と思うばかりだけど、そのくせ私はこの映画のSF的なところを楽しんでいたように思う。とりわけ、時間の摩訶不思議がいくつも描かれていてよかった。時間は不可逆なものなのに、「彼ら」として過去に現れることが出来る。わからないのに、やっぱり面白い。
監督:クリストファー・ノーラン
(2014/12/9 TOHOシネマズ高知9)
お茶屋さんこんにちは。
インターステラーツボにはまりました。観る前はちょっと警戒してたんですけどね。もともと好きなSFというジャンルの映画で、好きな俳優マシュー・マコノヒーが主演、アメリカの映画データベースサイト『IMDb』を見ると口コミ評価が10点満点で9点。私には、あまりにも期待を高める要素があり過ぎたんです。でも実際に観たら期待を超えてきました。しかも軽々と。
SF部分の緻密さや壮大さが素晴らしかったのはもちろんだけど、驚いたのはドラマ部分の質の高さとSF部分との調和ぶり。全編にあふれていたクーパーとマーフィー父娘の絆がうらやましかった。別れのシーンでは泣けて泣けて。劇中で引用された詩も心にしみました。
あの快い夜の中へおとなしく流されてはいけない
老齢は日暮れに燃えさかり荒れ狂うべきだ
死に絶えゆく光に向かって憤怒せよ憤怒せよ
クリストファー・ノーラン監督にこれほどはまったのは初めてです。私にとって今年最高の映画体験でした。
わー!よかったですね(^o^)。
私は小感動で終わって、ちと残念だったのですが、やっぱり楽しめた作品でした。
詩の書き込み、ありがとうございます!
こうして書いていただいたのを読むと、ほんまやー、いいですねぇ(唸)。
字幕とは少し違うようですが、こちらの方がいいような気がします。英語で聴き取ったのを書いてくださったのですか?すごいや。本当にありがとう。
この詩を弱っていくブランド教授が言い残して行ったとは。
四ツ谷さんのコメントで、何だかもう一度見直したくなりました。
>英語で聴き取ったのを書いてくださったのですか?
まさか!中学英語で挫折した私にそんなことができるわけもなく。
ネットで検索し適当に拾ってきました。
壮年期にもかかわらず荒れ狂うどころか息も絶え絶えな自分には崇高すぎる詩であります。
そうでしたか。(^ω^;)
ネットって便利ですね。
>息も絶え絶えな自分には崇高すぎる詩であります。
この詩よりもっとくだけた感じで、デビィッド・ボウイも似たようなことを歌っていました。死を目前にするような年齢になると、このままおめおめと死ぬわけにはいかんという気持ちになるのかも。人類滅亡の危機を誰よりも自覚していたブランド教授の気持ちが、ようやくわかったような気がします。