パワーがあった。
いま、なぜ、姥捨て山なんだろう。きっと、年配女優に思いっきり演じてほしかったんじゃないかな?そんなわけで、俳優が実にパワフルだった。押して押して押しまくられた感じだ。そして、生きるって大変だと改めて思った。
生きようと思ったら生きられたので、口減らしのために山に捨てるなんて無策で、そんな掟を作った男たちに復讐するという理屈はわからないではない。「殺す」ことで片を付けるのは姥捨てと同じだ、デンデラを理想郷にして「生かす」のが本当の復讐になるという理屈も肯ける。だけど、それぞれの主張をしたメイ(草笛光子)とマサリ(倍賞美津子)の命の捨てどころは、なかなか真似は出来ない。ただし、私だって年寄りを切って捨てるような政府に物申すデモに参加するくらいのことはするつもりだ。年金もらって平穏無事に細く長く生きるため、行動するぞ行動するぞ行動するぞ!(?)
ところで、百まで生きるつもりの母と盛り上がった話題は、斎藤カユを演じた浅丘ルリ子が化粧をしているか否かだった。『鹿鳴館』で啖呵を切る影山伯爵夫人の美しさには痺れたが、今回はひれ伏す。スクリーンでの俳優はこうであってほしい。
監督:天願大介
(2011/09/04 TOHOシネマズ高知3)
今冷房にあまりに弱いので、観に行ったら凍死するかも(チラシのイメージ)・・・とパスするつもりでした。
でもお茶屋さんがひれ伏すほどの浅丘ルリ子さん、見たいなあ。(金曜日で終りですね(迷)。
作品自体は熱かったです。
もし、ごらんになったら、化粧をしているのか否か、ご意見をお聞かせくださいね。←そこかい、って感じですが[E:coldsweats01]。
髪を梳き、どうやってかカットもし、黒髪になってからの
七十歳とは思えない華があって流石だと感心させられたカユは
やっぱり化粧をしていたと思います。
最初のほうでは化粧をしていなかったと思いますが。
それにしても、呆れ返るばかりの怪作でした(笑)。
長老メイの台詞じゃありませんが、
なんで熊なんや、なんで雪崩なんや、って思うものの
当の登場人物がそれ言ってますしねぇ。
『RED/レッド』を上回る後期高齢者アマゾネス・アクション映画でしたねー。
やっぱり化粧してたんですか。私はしてない派だったのですが。いつものアイラインがない方が、かえって可愛らしく見えると思いました。
>後期高齢者アマゾネス・アクション
うまい(^o^)!
この土着パワーは『RED』もかなわんでしょう。縄文時代の土偶も男性によって作られたんではないかという気がしてきました(笑)。
普通のメイクはしてなかったと思います。
ただ目は、あれはタトゥーと言うか、アイラインの刺青入れてたんじゃないかと?
高齢者のお婆ちゃん、素顔でも表に出られるからと、意外と入れてはりますよ。
ルリ子さんは更に普段は、その上にリキッドアイライナーとつけまつげしてはりますよ。
私もカユ仕様の方が綺麗だと思います(o^-^o)
>意外と入れてはりますよ。
そうなんですか!おしゃれですね。でも、刺青って痛そう・・・。
だけど、なぞが解けました。カユはアイラインしてないけど、うっすらとアイラインみたいなのは、ルリ子さん生まれつき?と思ってたので。
メイクのことはケイケイさんに聴け!ですね(^_^)。『ラストコーション』『魂萌え』の口紅論が印象に残っております。
そうそう、この映画の場合、汚しメイクもありですよね~。