世界中の女性から共感を得られる作品ではないだろうか。また、男性にも面白く観られるようにキム・ジヨン(チョン・ユミ)の夫デヒョン(大沢たかおユン・ユ)や父、弟が塩梅よろしく配置されている。これでジヨンが実父母と義父母の介護をしていたら女の一生フルコース(?)だったかもしれない。ジヨンの母(キム・ミギョン)が娘のところに駆けつけたシーンは泣けたし、ジヨンの同僚にしろママ友にしろ女性が集まって話をする場面は笑えた。社会問題を織り込んだエンタメ感動作を連発する韓国映画のパワーを感じる。
ジヨンは母になり、ジヨン自身の母になり、デヒョンの母になり、母の母になる。どの母も我が子を案じていた。皆が母になったら世の中、円く住みよくなるのではないだろうか。独身の人も男性も性別を問わず、ジヨンの姉(コン・ミンジョン)が弟(キム・ソンチョル)を気が利く男性に育てたように誰かの母になってみたらどうだろう。母の日も近いことだし。万年筆にネームを入れてプレゼントするなんて思い遣りがある。父(イ・オル)がジヨンの好物をあんパンだと思い込んでいたのは許してあげませう(^o^)。
(2021/05/01 あたご劇場)
お茶屋さん、こんにちは。
「社会問題を織り込んだエンタメ感動作を連発する韓国映画のパワー」か。成程ねぇ。日本映画、めっちゃパワーダウンしてるよなぁ、確かに。
>日本映画、めっちゃパワーダウンしてるよなぁ、確かに。
小さく作って確実に回収。よくわかりませんが、ターゲットの観客も細分化されて二次使用もあって、小物映画をたくさん作っても儲けられるのかな(?)。地方でまったく上映されない作品があるのに作り続けられるもんねぇ。たまにピリリとした『罪の声』とか『素晴らしき世界』とかあるけど、老若男女が一斉に見たくなる映画が「鬼滅」だったという本当の話。
ヤマちゃんのため息が聞こえる・・・・。
プロデューサーって大事ですね!大林宣彦は幸せな監督であった。