アメリカン・ユートピア

ワイヤレス、\(^_^)/、バンザイ。
ディヴィッド・バーンズと言われても「昔バンドやってたの?」と思いながら観ていた。音楽のお師匠様はトーキングヘッズを教えてくれなかったからなぁ。よう声も出るし、歌の内容も脳から始まって家にこもる完全インドア派みたいで面白い。バックボーカルの人たちの踊りが楽しい。そして、何よりリズムセクションの充実ぶり。やはり古今東西、鉦や太鼓は晴れの日には欠かせない。それにしても、スパイク・リーはこのライブをナゼ映画にしたのか????と思っていたら。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!。
「プロテストソングは鎮魂歌でもあります。」バーンズさんの言葉が、そのあとの歌が(ToT)。
「自分を変えろ大地震で」、そうです。心あるアーティストはライブで言ってきたのです(沢田研二も言っているらしい)。どう変えるかは本人次第。他人を変えるより自分を変える方がまだ簡単。世の中もより良く変えたいと思いませんか。より良いどころか(逆さ)ユートピアなんだから、もう変えるしかないでしょう。今よりましな(逆さ)ユートピアにしなくっちゃ。今のままでいい人は投票しなくていいけれど、今のままでイイということは、これだけ黒人が殺されてもイイということですよ。「投票」に行くしかないでしょう。
あああ、なんと日本にも当てはまることでしょう。

観客は中高年多し。ご本尊とともに年を取る。
作品としては作り手(スパイク・リー)のセンスを感じる。ファーストショットの緩くも楽しい絵は緞帳(のようなもの)だったことが最後にわかる。何より他人を拒むかのような歌が、同じ歌詞なのに子どもが合唱すると他人と繋がろうとする歌になる、その歌で映画の最後を締めくくる(中程でちゃんと伏線を張っているのがイイ)。投票だけではダメで人と繋がることの必要性をスマートに表現して爽快だった。
(2021/11/24 あたご劇場)

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