なに!?スピルバーグが「ウエスト・サイド・ストーリー」をリメイク!?今頃、ナゼ?オリジナルをどんなにアレンジするんだろう、こりゃ、観てみたい!
と思って勇んで行った。始まった。めっちゃ、キレッキレッ!踊りがというより演出が。もちろん歌も踊りもいい。プエルトリコ系移民とヨーロッパ系移民が縄張り争いしたって、君ら全員そこから追い出される似たような境遇でしょう、なぜ、気づかない、なぜ、争うの?悲劇まで起こして虚しいじゃん、という内容も素晴らしい!「ロミオとジュリエット」のシェイクスピアの時代から「ウエスト・サイド・ストーリー」の時代を経て今の今まで続く、人類皆きょうだいのはずの、皆地球人のはずの悲劇を思うと、マジで涙が出てくるラストシーン。(いっしょに倉庫のシャッターを押し上げた者同士が、殺し殺されるとは(ToT)。)
トニー(アンセル・エルゴート)とマリア(レイチェル・ゼグラー)の二人は予告編ではわからなかったけれど、なかなか魅力的だった。プエルトリコ系移民シャーク団のリーダーのベルナルド(デヴィッド・アルヴァレス)の安定感や、対するヨーロッパ系移民ジェット団のリーダーのリフ(マイク・フェイスト)のあぶなっかしい感じもよかった。アニータ(アリアナ・デボーズ)やバレンティーナ(リタ・モレノ)の複雑な胸の内もグー。しかし、オリジナルをどんなにアレンジしたのかは謎。なぜなら、気がついたのだ。私はオリジナルを観てないのに観た気になっていたのかもしれないと。もしくは、観てはいるが観てないと同じくらい忘れていると(汗)。これじゃ、比較できるわけない。それでもジェット団で仲間と認めてもらえないあの人はLGBTQが意識されているとか、アニータのレイプシーンでヨーロッパ系女子が「やめて」と必至に止めようとするところは今現在ならではだと思う。
スピルバーグは本当に大監督になったものだ。
このような悲劇は早く過去のものとなってほしい。
(2022/02/21 TOHOシネマズ高知4)
>それでもジェット団で仲間と認めてもらえないあの人はLGBTQが意識されているとか、
元作は大昔に鑑賞済です。もちろん概ね忘れています(笑)。
でもこの箇所ね、元作にもあったような気がしたので、必死で探しました。
https://burizitto.hatenadiary.jp/entry/2021/01/26/214522
ジェットガールズの「止めて!」は、今回初登場だと思います。
捻りを効かせず、真っ向勝負で今の世相とリンクさせて、
立派に感動させてくれたスピルバーグに、私も敬意を払いたいです。
ケイケイさん、ありがとう(^o^)!リンク先を拝読しました。
元作にも登場していたのですね。マイノリティの中のマイノリティにもスポットを当てて、やはり名作ですね。それでも忘れるという(汗);;;。メモを見たら大昔に見ていました。多分名画座。
リンク先の記事は写真もいっぱいで、マリアの白いドレスに赤いベルトを見て、そこまで尊重して大事に作ったんだなとスピルバーグの懐の深さにまた感心。
>捻りを効かせず、真っ向勝負で今の世相とリンクさせて、
>立派に感動させてくれたスピルバーグに、私も敬意を払いたいです。
まことまこと。
トランプさんに対して出来ることをしたスピルバーグに倣いたいものです。