2023年覚書(マイ・ベストテン)

日本映画10本、外国映画17本の鑑賞でかるかん率100%でした。
「好き」を基準に候補作を選んだら次のとおりです。

『エンパイア・オブ・ライト』『生きる LIVING』『Pearl パール』『君たちはどう生きるか』『バービー』『水俣曼荼羅』『丘の上の本屋さん』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『愛にイナズマ』『PERFECT DAYS』

なんだ、ちょうど10本だ(^Q^)。いつもなら厳選して10本に足りない年も多いのですが、今年はこれでベストテンとします。『君たちはどう生きるか』は全然わからなかったのですが、自分でも意外に好きでした。あのイマジネーションの洪水は映画好きにはたまりません。
順位をつける必要もないと思うのですが、今年は3位まで付けてみます。

第1位 『エンパイア・オブ・ライト』
第2位 『バービー』
第3位 『愛にイナズマ』

最後の最後まで1位と2位を迷いましたが、『バービー』のラストはやはり就職のための面接でいいのではという気がしました。性も大切だとは思うけれど、観客の思惑の裏をかいただけかなとも感じたし、それが作品の器を小さくしたようで残念でした。また、男女の平等と性差別の解消を目指すフェミニズムは男性にとっても生きやすくなる思想だと思うので、『バービー』が日本や韓国で受けなかったというのも残念でした。待ったなしと言われる少子化は当分解消されないでしょう。
『エンパイア・オブ・ライト』の美しさは、まさに光の帝国(=映画館)でした。映画に限らず「心の食べ物」として必須の音楽や絵画や文学や、あらゆる芸事などなど、光の帝国として心に活力を注入してくれるものを非常時でも(非常時こそ?)大切にしたいものです。
『愛にイナズマ』は、時が経つと更に上位に浮上するかもしれません。極上のユーモア作品だと思います。

ベストキャラクター『愛にイナズマ』の正夫(窪田正孝)。気は優しくて癒やし系。理不尽なことには物申す気骨もあるが、出力はあくまで妖精のよう。しっかり者でガッツのある花子(松岡茉優)とはいいコンビ。親友の分も幸せになってほしいです。

「2023年覚書(マイ・ベストテン)」への3件のフィードバック

  1. お茶さんのベストテンのうち、6作を観ておらず、ベスト3にいたっては1本も観ていないことに愕然としています。テレビ放送か、レンタルDVDか、アマゾンプライムで追いかけて見ますね。

    こちらのベスト3をあえて挙げると、邦洋混ぜて①みかんの丘 ②ライオン少年 ③FIRST SLUM DUNK というところでしょうか。2本もアニメが入ってしまいますが、2023年は歴史的にアニメの秀作が多かった年だと思います。(「君たちはどう生きるか」は、あまり評価していませんが。)

  2. かるかん率100%!すごいなあ。

    『バービー』のラストは同じこと思いました。
    (就職面接だったらパーフェクトだったのにぃ…なんて)
    『エンパイア・オブ・ライト』は良かったよね~
    『愛にイナズマ』はきっと観ます(窪田正孝好きだし)

    来月の美術館・原一男監督特集で
    『水俣曼荼羅』なんとか観にいこうと思ってます。

  3. >ガビーさん
    ガビーさんのベストスリーで観ているのは、『ライオン少年』だけです〜。アニメと言えば『窓ぎわのトットちゃん』も評判いいですね。もう少し長くやってくれたら行けそうです。
    落ち穂拾いの『バービー』はご注意ください。すごく面白かったので妹にも薦めたのですが、全然面白くなかったと大不評でした(汗)。

    >ムーマさん
    『バービー』、面白がれる人が意外に多くなくて、ムーマさんが楽しいところと最後の惜しいところが同じようで嬉しいです。
    窪田正孝、いいですよね(^_^)。私も好きです。小柄に見えるのに背高君というのもグー。
    『水俣曼荼羅』は見始めたら引き込まれると思うので(ユニークな人がいっぱい)、それまでに体調を整えることと、おやつや飲み物もけっこう大事かもしれません。私はおにぎりを持って行ったっけ?忘れてしまいましたが。

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