名画の謎

中野京子著「怖い絵」シリーズが面白かったので、「名画の謎(ギリシャ神話編)」も読んでみた。
レーピンの「イワン雷帝とその息子」に匹敵する衝撃的な絵はなかったけれど、ギリシャ神話が面白いからなぁ。絵の解説も面白くないわけがない。著者も乗って書いている様子で、著者の個性がよく出ていると思う。けっこう笑えるので、忘れた頃に読み返してみてもいいかな。
腐女子をターゲットとした(?)「美男美術史入門」(池間草著)というのを書店で見つけて「わーい」と思い手に取ったものの、図画は多いが文字が少なく、日本画の美男まで触れているのはいいけれど、西洋画にも日本画にも私好みの美男はいずこ???という感じで結局、棚に戻した。
美男美術史入門  女子のための鑑賞レッスン>本の中みたい!
どんな本なのか紹介。目次とか。
池間 草 『美男美術史♥入門』>名作文学いらっしゃいまし
書評。おもしろい!
『美男美術史入門 : 女子のための鑑賞レッスン』池間草著(美術出版社)>*さいはての西*
書評。私の触手が動かなかった訳がわかったような気がした。

ナバロンの要塞

海~、嵐~、崖~、怪我~。戦車、大砲、爆撃機。ミッション・インポッシブル。ギリシャ、遺跡、結婚式、音楽、歌~。サービス満点!面白かった。
難攻不落の要塞の二門の大砲の前を味方の艦隊が通過するまでの間に、パルチザンの協力を得て大砲を破壊する使命を負った精鋭6名の冒険活劇という単純明快な筋書きに、キャラクターもいいし、人間関係も友情あり、復讐あり、恋愛まであって(ビックリ)まったく飽きさせない。
しかも、軍隊における指揮官は、大の虫を生かして小の虫を殺す判断を迫られる(要するに敵も殺すが味方も殺す)という裏テーマもしっかりしていた。
昔の映画は、アクション場面でもゆったりしていていいなぁ。『ブラック・サンデー』を観たときも思ったけれど、目まぐるしいカット割りも、うるさい効果音もなし。午前十時の映画祭は入場料が学生500円で、DVDレンタルと比較しても100円か200円の違いだから映画館で観ればいいのにと思っていたが、コンピューター・ゲームなどに親しんでいる若い人にとっては、かったるく感じるのだろうか???
マロリー大尉(グレゴリー・ペック)・・・・慌てず騒がず。なんかムカツク(笑)。
ミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)・・・・共感した人物。やはり、責任ある判断をしなくていい平にかぎる。
スタブロフ大佐(アンソニー・クイン)・・・・漁師のふりした大芝居が(笑)。
ブラウン無線兵(スタンリー・ベイカー)・・・・なんか損な役回り(?)。
フランクリン少佐(アンソニー・クエイル)・・・・『アラビアのロレンス』同様、おいしい役どころ。
パパディモス一等兵(ジェームズ・ダーレン)・・・・きれいどころ。
マリア(イレーネ・パパス)・・・・ゴージャス。スタブロフとお似合い。
THE GUNS OF NAVARONE 監督:J・リー・トンプソン
(2011/07/17 TOHOシネマズ高知2)