おもしろかった!オタク万歳。
ポールのきらきらの眼が綺麗だった。言葉を覚えるときは、悪い言葉から覚えていくんだねぇ(笑)。
『E.T.』や『未知との遭遇』の他にも思い浮かぶ映画がいくつかあったけれど、『イージーライダー』を思い出した人はいるかしらん。あのおじさん二人の、よそ者に向ける目が怖くて。
PAUL
監督:グレッグ・モットーラ
(2012/04/01 あたご劇場)
おもしろかった!オタク万歳。
ポールのきらきらの眼が綺麗だった。言葉を覚えるときは、悪い言葉から覚えていくんだねぇ(笑)。
『E.T.』や『未知との遭遇』の他にも思い浮かぶ映画がいくつかあったけれど、『イージーライダー』を思い出した人はいるかしらん。あのおじさん二人の、よそ者に向ける目が怖くて。
PAUL
監督:グレッグ・モットーラ
(2012/04/01 あたご劇場)
前作を一応楽しんだにもかかわらず、しかもホームズファンでありながら、ちっとも食指が動かなかったけれど、マイクロフトをスティーヴン・フライが演じるとの情報を得て俄然観たくなった。
で、はははは!ホームズ(ロバート・ダウニー・JR)に負けず劣らず変人だった(笑)。そして、弟よりエレガントだった。
ジュード・ロウのワトソンもホームズのお守りが大変そうなところを見せて、なかなかよかった。(最近、ジュード・ロウのよさが、やっとわかってきた。)
モリアティ教授(ジャレッド・ハリス)の悪事の動機が戦争での儲けというのは、わかりやすいが浪漫がない。つくづくレクター博士を超えるのは難しい。
しかし、モリアティとホームズの戦いにおける各人の脳内シミュレーションは、これが映画だという感じでとても面白かった。
前作でも短いカットをつないでホームズの思考を表現していたような気がするけれど、あまり印象に残らなかったように思う。今回は、開巻間もない市場のシーンで、中国人に変装したホームズが数人の暴漢を相手に戦うときや、占い師シム(ノオミ・ラパス)のところで天上に潜む刺客に気づいたときなどに脳内シミュレーションが印象づけれらる。そのうえで、ライヘンバッハでモリアティとのクライマックスだ。
滝上のテラスでホームズは、教授の研究室を訪れたとき、あらゆるものを素早く観察し、隠し財産のありかを推理したことを明かす。かなり短いカットをつないでホームズの見たものを映像化しているわけで、人の思考の素早さを上手く表現していると思った。
(あるシャーロッキアンによると、対象を見れば瞬時に答えが出るホームズの推理は、「思考」を超越した「勘」だという。「勘」とは豊富な知識や経験の蓄積と論理的思考回路の発達がものをいうとのことだ。短いカットをつないで「思考」を表現できても、「勘」をどう撮るか。すぐさま閃いたら映画監督になれるかも。)
今回、ライヘンバッハには意表を突かれたし、汽車での欧州大移動もスケールがあってよかったが、別のキャスト、スタッフでもっとホームズものを観たい。
SHERLOCK HOLMES: A GAME OF SHADOWS
監督:ガイ・リッチー
(2012/03/26 TOHOシネマズ高知2)
僕達急行は、ゆっくりと動く。ゆっくり加減が気持ちいい。
微かな音や微妙な表情でクスクスと笑える。クスクス笑いで、くつろげる。
高校一年のとき、担任のN先生が、働き出すとなかなか友だちはできない、青春時代の友だちは一生ものと言っていたことを思い出す。
昔の職場の上司が、命を懸けられるのが友だちで、懸けられなかったら友だちとは言わないと言ったことも思い出す。
そのどちらでもない友だちが、スクリーンの中で微笑み合っている。
残念なのは、森田監督の新作はもう観られないことだ。なんのかんの言って、リアルタイムで30年以上も観続けた。『家族ゲーム』がテレビで放送されたとき、最も重要なシーンがカットされていて、「あ、監督本人がカットしたな」と思ったらそのとおりだったのが嬉しかった。とんがりが取れて、作品もまるくなってきて、これからもいっしょに老いていくつもりだったので訃報には驚いた。せちがらい世の中に、あったかい作品を遺していってくれたと思いながら映画館をあとにした。
小町圭(松山ケンイチ)
小玉健太(瑛太)
監督:森田芳光
(2012/03/24 TOHOシネマズ高知1)
ほこりが、ほこりが~~(^o^)。←駅の構内の埃。3Dならでは!
メリエスが映画を作ってる~。熱帯魚、熱帯魚。←熱帯ではないかも。
は~、映像も衣装も建物も人形も何もかも美しい~。
人形が何度もクローズアップされる。色んな表情に見えて面白かった!
タイトルは「ヒューゴと機械人形の秘密」でお願いします(ペコリ)。
冒頭、歯車や何かの機械が動いている場面に、凱旋門(?)の周りを動く光の線がオーバーラップして、エッフェル塔がチラと見え・・・・とカメラが動いていく。物語の中頃で、機械と景色をオーバーラップさせた意味が明かされる。ヒューゴがイザベルに言ったこと。「機械と世界は似ている。どんな部品も役に立っている。人だって同じ。いなくていい人なんていないはずなんだ。」イザベルとヒューゴの手をつないだ後ろ姿(^_^)。その向こうに夜景が~。
(そういえばスコセッシには、爆発した車から投げ出された男が弧を描いて落ちていく冒頭シーンで、男の栄枯盛衰<放物線>人生を象徴させた作品もあった。)
前半のほとんどセリフがない場面が素晴らしい。時計の文字盤の裏側、そこからヒューゴが覗く構内、カフェの人々。
父さんとの思い出のシーンが温かいからこそ、その形見のノートが灰にされ、ヒューゴの目の前でくずれていくときの気持ちにシンクロできる。
パパ・ジョルジュの描いた絵が部屋中に舞って、その絵の中のものが動くのが一瞬見えるなんて楽しい!
それがみんな戦争で。思えばみんな戦争で。
ハロルド・ロイドの時計ぶら下がりにヒューゴのぶら下がりもよかったけど、汽車がスクリーンから飛び出すと思った観客が逃げ出すのと、汽車が本当に駅を突き抜けたのもよかった(笑)。
どっかの橋の上で手前のヒューゴに合っていたフォーカスが、奥のイザベルに移っていく値千金カット(拍手)!
まるでスコセッシのようなヒゲの先生(映画マニア)が出てくるのもよかった。
それと、私もメリエスの映画を観ていてよかった。
とにかく、観ている間中、ワクワクさせてくれて、映画ファン至福のときであった。
ヒューゴ・カブレ(エイサ・バターフィールド)
イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)
パパ・ジョルジュ(ベン・キングスレー)
ママ・ジャンヌ(ヘレン・マックロリー)
鉄道公安官(サシャ・バロン・コーエン)
ムッシュ・ラビス(クリストファー・リー)
ヒューゴの父さん(ジュード・ロウ)
HUGO 監督:マーティン・スコセッシ
(2012/03/10 TOHOシネマズ高知9)