いや~、よい作品だった(^_^)。
ユマ(佳山明)が母(神野三鈴)のことを「過保護で困ってるんですよね~」と言うのを聞いて、ユマ、私より大人じゃん!と思った。私は、あのお母さんが本当にゴメンだわと思って見ていたので(父から来たユマ宛の手紙を隠すの、ダメでしょう)。心配するのはもっともだけど、もう少し離れたところから子どもを見ていたら、お母さん自身も楽になるのに。でも、お母さんのお陰でユマちゃんも自立できる大人になったと思うので、お母さんに感謝。そして、お母さん、育てて、育ってくれて、よかったね!ユマの大冒険のお陰で、生き別れになったままの、もう一人の子どもにも会えるよ!(ToT)
冒険は未知への好奇心と怖いもの知らず(ユマの場合)。やっぱり若いね!歌舞伎町へ行ったり、男娼を買ったり、父を訪ねたり、姉に会うためタイに飛んだり!その行動力は、自分に正直な心があってこそなんだろう。タイで会った双子の姉が、障害があると聞いて会うのが怖かったと打ち明けてくれた。そのように未知は怖いものなのだけれど、ユマの想像力はビルの夜景が笑っている宇宙人に見える(宇宙人から見れば私の人生なんて夏休みの宿題と考える)くらいポジティブなのだ。ユマが、ユマの心と体を23年間体験してみて、この私でよかったと言えるのは、彼女の生まれつき持っていた性質と、愛情いっぱいのお母さんのお陰だろう。
幼なじみに利用されていることに気づかなかったのも、無知もあるけれどネガティブな考えをあまり持たないからだと思う。
映画のその後は、ユマの漫画が大ヒット、サイン会には行列、お母さんはタイへ旅行中。アカルイミライしか思い浮かばない作品だった。
(2020/09/28 あたご劇場)