豚と軍艦

素晴らしい!感動した。活力がみなぎり、笑いもふんだん。ラストシーン、春子(吉村実子)が自分の足で前を向いて進んでいく姿に胸が熱くなった。
貧乏は女を娼婦に男をやくざにするという物語の定番。娼婦は米兵相手。やくざは米軍基地の残飯をもらい養豚業。アメリカのおこぼれで生きている。欣太(長門裕之)は、真面目に貧乏している父親(東野英治郞)を馬鹿にしているが、父親が春子を気に入っているというのはよくわかる。父親と春子は自主独立の同類だもんね。バカ欣太は、さっさと春子の言うことを聞いていればよかったのにのにのに・・・(エコー)。

アメリカ(連合軍)に占領されていた頃の話と思って観ていて、途中でやっと気がついた。安保条約締結後の話だった(^_^;。現在の日本もこの映画の寓意がそのまんま通用するなぁ。首相は、ほとんどアメリカ人~。

お笑いベストワン:もちろん、兄貴(丹波哲郎)の自殺未遂シーン(^Q^)。
お色気ベストワン:春子のダンスシーン。

監督:今村昌平
(2014/06/27 あたご劇場)

超高速!参勤交代

とあるシーンで死ぬほど笑った。
相馬兼嗣(西村雅彦)(^Q^)。
予告編はガチャガチャした印象だったけれど、本編はゆったりしていた。景色ものんびり見せてもらった。山や川や林などロケーションもよかった!
役者が適材適所で本当に楽しませてくれた。殿さまも家臣も抜け忍も皆よいわ~。
娼婦からお色直しで姫様仕様の深田恭子は役得だなぁ(^_^)。
陣内孝則の悪家老ぶり(拍手)。市川猿之助の重鎮ぶり(流石)。これで時代劇らしく締まる。
九官鳥の声、惜しい!陣内の声だったらよかったな~。
為政者への要請、福島への応援歌。ちょっとしたふりかけでワンランク、アップ(^o^)。

監督:本木克英/脚本:土橋章宏
(2014/07/01 TOHOシネマズ高知8)

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

マーティン・フリーマンが~(^o^)。2年くらい前だったか、撮影中のマーティンをネットで見て、見たいと思っていたのだった。マーティンを見た瞬間、それを思い出した(笑)。

話が意外な方向へ進んでいって、意外な方向のまま終わった(笑)。イギリス人ほどには笑えないけど、やっぱりところどころ可笑しい。小ネタが豊富だ。それに堂々たる人間賛歌ぶりに、あやうく感動しそうにもなった。

THE WORLD’S END
監督:エドガー・ライト
(2014/07/01 TOHOシネマズ高知2)

渇き。

うへぇ~(^_^;。
う~ん、覚悟はしてたけど足りなかった。どっかで『96時間』みたいなめでたい作品を期待していたのだろう。血液飛散シーンのみならず、レイプ、内蔵と盛りだくさん。「これ以上はお見せできません」という風に暴力シーンは、マンガ(絵)を挿入してくれているんだけど、ハードな効果音付きなので身に堪えたわ(涙)。刑事(オダギリジョー)との屋上シーンや先生(中谷美紀)との雪原シーンは笑えそうで笑えないし。話は、「娘はいずこに?」「娘、どんなこ?」で一気に見せられる完全娯楽。演出もこんな時空シャッフルは久々で狂った感じがよく出ていた。アニメで水中を落ちていったり、不思議の国のアリス、ヘンリー・ダーカ(?)、ふむふむって感じで。ただし、藤島(役所広司)と娘の加奈子(小松菜奈)が心療内科に掛かっているという設定は、まったく必要なかったと思う。自ら医者に行くような人物に見えないし、狂っているのは病気のせいと言いたいわけでもなかろうに。なにせ登場人物全員が狂っているのだからして。それにしても役者が皆いいなぁ!
監督:中島哲也
(2014/07/01 TOHOシネマズ高知4)