岡山県に行ってきた。


10月18日、19日と父の冥土の土産シリーズで岡山へ行ってきた。
旅の目的は、天然酵母のパン屋さんタルマーリーのパンを食べることと、日本三大名庭園のひとつ後楽園に行くこと。日帰りで行きたかったが、タルマーリーは岡山市からバスで100分以上かかる。ということは、我が家から5時間弱ってことなので、タルマーリーのある真庭市勝山からさらに山奥(蒜山麓)の湯原温泉で一泊し、翌日後楽園を散策することにした。

勝山に着いてわかったことだが、毎年10月19日、20日は喧嘩だんじり祭りだそうで、山車やらのぼりやらを見かけた。(よさこい祭りのポスターもあった。)祭りの前の静けさとも言うべきのどかな町を行くとタルマーリーはすぐに見つかった。併設のカフェでサンドイッチと飲み物をいただき、父は持参した本「田舎のパン屋が見つけた『腐る経済』 」にイタルさんとマリコさんにサインをもらった。

そのあと旭川に掛かる橋で出会った方のお宅におじゃまして、そのご夫婦にいろいろ教えてもらった。JRの駅が出来る前まえは、高瀬舟が行き交っていたそうだ。ダムが出来てからは水量も減り、船着き場の石垣も常に露出している状態だ。山車をぶつけ合う喧嘩だんじりは、昔はお酒を飲んでやっていたそうで死者まで出したとか。今は飲酒禁止だとか。まにわくんバスなら湯原温泉まで200円とか。

まにわくんバスを待っている間に丸太を積んだトラックがどれだけ通ったことだろう。市役所の雨よけ通路は木製だったし、真庭市は林業の町みたいだ。まにわくんバスから見る旭川の河原には釣りをする人やハンティング(?)をする人が・・・・と思ったらそれは皆、案山子。人口が減ってくると考えることは皆同じなんだなあ。

翌日、後楽園から岡山城へ行ってわかったこと。岡山城のお堀として旭川を利用しているのだが、そうするためにわざわざ水路を変える工事をしたのだそうだ。後で調べると、岡山から津山までの車窓から見えていたのは、やはり旭川だった。旭川を知る旅だったような気がする。

ゆき :岡山からJR津山線で終点の津山→姫神線新見行きに乗り換え中国勝山で下車→まにわくんバスで湯原温泉
かえり:まにわくんバスで中国勝山→新見経由の乗り合い高速バスで岡山駅

パン屋タルマーリー
乱読大魔王日記の田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」(渡邉格)

罪の手ざわり

う~ん、まんじゅう怖いという落語があったが、私はお金が怖い。中国と日本の合作映画、『罪の手ざわり』を構成する四つの話はすべてお金がらみだ。共同所有だった炭坑を奪われ利益を一人占めにされた者、妻子を養うため出稼ぎに行って自暴自棄になった者、金持ちにバカにされ買春を強要された者、職も恋もなくしたうえに仕送りせよと親に迫られた者。いずれの話も富める者と貧しい者が登場し、貧しい者が人を殺めたり自死してしまう。貧しい者の追い詰められ加減(あるいは自棄の加減)が、見ていて苦しくなるくらいだった。作り手は追い詰められた側に立ち、傷つけられた自尊心の爆発を華々しく描く。また、儚く生きる若者の死を唐突に描くことで、見る者の心にくさびを打ち込む。金が物を言う社会は、金に物を言わせる者が作った。ラストシーンの京劇で発せられる「罪を認めるか」という問いかけは、それこそがグローバル化されるべきだろう。

しかし、この作品、大事なのはお金のことではない。大事なのは、正しく「映画」(しかもスケールの大きい「映画」)だったことだ。中国の北部から南部まで四つのエピソードがつながっていく(うかうかしていると、つながりを見逃す)。景色も湿度も違うし、言葉の響きも違う。映像の切り取り方、つなげ方が見事だ。各エピソードに異なる動物が出てくるが、それは何を象徴しているのか読み解く力も必要だ。大変な映画力を要求されるので、目を皿のように、耳をじょうごのようにして臨むべきところ、修行が足りず所々で居眠りしてしまった。

前に見た『長江哀歌』は、映像パワーは凄かったものの、ヴェネチア国際映画祭の金獅子も張り子に落ちたかと思えるような内容だったけれど、やっとジャ・ジャンクー監督作品のよさがわかった。
(シネマ・スクウェア 2014年9月号)

雨雨雨

守宮
名乗らずにぢっと見下ろす守宮かな

今年はよく降りますね。苦手な梅雨がずーっと続いているみたいでした。ゴーヤはたくさん花をつけていたのに雨が多くて蜂があまり来ず、10本もとれませんでした。秋の長雨というので9月も降るだろうなあ。今も降ってるし(笑)。
8月は『エイトレンジャー2』しか観てないです。今月は早5本。

『怪しい彼女』面白かったし、感動しました。韓国の歌謡曲もイイですね。色んな人に勧めまくっています。
『LUCY/ルーシー』ダライラマ14世が観たら喜びそう。ダライラマ14世は、仏教の文化がベースにある日本の科学者と話したいと言っていたそうですからして。色即是空衆縁和合の世界を描いているようも見えるので。
『TOKYO TRIBE』ミュージカルだったとは・・・・。ラップはバネだよバネ。90分未満の上映時間だったらよかったけど、バネのないラップは疲れるのであった。でも、この世界観はイケテル。
『罪の手ざわり』今の中国は日本や他の国々と同様に貧富の差がつき、人々は追い詰められて悲惨なことになっていると思いました。今回のジャ・ジャンクー監督は立ち位置がハッキリしていて、ハートがあったと思います。芭蕉や家畜など2回以上現れるものは何を象徴しているのでしょう?ウトウトしたところもあるけど、映像もパワーがあるし、ケレンもあって面白かったです。
『IN THE HERO』もう、始まりからしてヒーローものでして(^Q^)。ノリノリですよー(拍手)。映画作りの映画、裏方さん♥ありがとう♥ですよ(涙)。唐沢寿明、すごくよかった。軸がぶれない動き、カッコよかったー。アクション映画が大好きってわけでもない私が楽しめたので、ブルース・リーとかJACなど詳しい人はより楽しめるのではないでしょーか。

守宮って夏の季語だそうです。窓の向こう側にいる守宮は指の先が丸くて可愛い!・・・・のですが、何かの拍子でこちら側に入ってくるともうダメ(^_^;。家のトイレとか寝室とか台所で見かけましたが、行動範囲の広い一匹なのか、同じ大きさの三匹なのか、それが問題だ(ToT)。