コートは毛布だった

数日前の記事ブラック・コートに、ムーマさんが「この人の場合はちょっとライナスの毛布?にも見える(笑)。」とコメントをくださった。それに対して私は「夏になるとどうなるのかしら(笑)。」と返信していたところ、シャーロックは夏でもコートを羽織っていた!
次の画像はいずれもBBC「シャーロック」シリーズ2第1話「ベルグレービアの醜聞」からのものだ。

未解決事件
爆破された飛行機に乗っていたはずの人物が、死体で発見された。

さすがのシャーロックもテロで爆破されて死亡が確認された人物が、こんなところで再び死体となって発見された謎は解けなかった。そこで、ジョンはシャーロックも行き詰まることがあるとブログの記事にした。(ちなみに、うえの場面で飛行機の影が画面をななめに横切っていく。BBCの「シャーロック」シリーズは映像が凝っている。)

未解決事件
ジョンがブログにアップするのに抗議。

シャーロックの抗議に対してジョンは、「君に親しみを持ってもらえるから」といなすが、ブログを読むと彼自身がシャーロックの失敗を楽しんでいるのは明らかだ(笑)。

ブログにSherlock Holmes Baffled(シャーロック・ホームズの挫折)と題してアップされた記事の日付は8月1日。その前の記事The Speckled Blonde(まだらのブロンド)は7月13日付けだから、うえの画像は7月13日から8月1日までの間のものだろう。ってことは夏でもコート。ってことは、シャーロックにとって彼のブラック・コートは「ライナスの毛布」以外の何ものでもない(^Q^)。

とアップして気がついたんだけど、ジョンのジャケットもジャケットだな~。上記の死体発見場所はサリー州とのことだが、英国の気候ってどうなってるの?

まだらの紐

ドイル卿の自選短編ベストワンに輝く「まだらの紐」。読者の評価もかなり高い。私もとても面白いと思っている。ヘレン・ストーナー嬢が事件の依頼をして帰った後、その義父のロイロット博士が乗り込んできて「係わると、こうだぞ」とばかりに火掻き棒を素手で曲げて行ったのを、ホームズが反対に曲げてもどすのも可笑しい(笑)。ただし、事件そのものは薄気味悪くて苦手なのだ。紐の正体も正体だし(^_^;。

ホームズのセリフ「紐だ!まだらの紐だ!」の最初の「紐」に「バンド」とふりがなが振られているのがありがたい。バンドには紐と群(どちらの意味も日本語として使われている)という意味があることから、ストーナー嬢とロイロット博士が暮らす屋敷の庭先にジプシーがたむろしているという描写は、ホームズと読者を(ジプシーの一群が怪しいと)ミスリードする作用があったと推測できる。

それにしても娘が結婚するとその財産を使えなくなるので、結婚阻止のために殺すとは酷いものだ。
「花婿失踪事件」では、義父が変装し、娘と婚約して他の者と結婚させないよう仕組んでいた。「ぶな屋敷」では実の娘に財産があり、娘に恋人ができると監禁し、娘のそっくりさんを雇い恋人を追い払わせていた。

BBC「シャーロック」シリーズ2

予約していたDVDが連休前に届いたので、当然、「シャーロック」三昧(^o^)。
第1話「ベルグレービアの醜聞」のラストは、シャーロックの妄想か現実かイマイチわからなかったが、再見するとどうも現実っぽい。
アイリーンがシャーロックに最後のメールを送信。→例の着信音。→アイリーンの「もしかして」という笑顔。&音の方を振り向く。→「合図したら逃げろ」→シャーロックが太刀を振り回す(合図)。→アイリーンの笑顔。
となると、ジョンに内緒でどうやってカラチに行ってたのか?など疑問もうかぶんだけれど、そういうこと考えるのは苦手なので現実ってことでいいじゃんと片付けた。でも、こんなページを発見。

SHERLOCK SEASON 2「ベルグレービアの醜聞」の件

・英米政府の共闘部隊により、カラチでテロ組織壊滅作戦が展開。
・作戦にはアイリーンを利用。
・アイリーンが死の危険にさらされると知り、シャーロックも作戦に参加。
・作戦の最終局面にてシャーロックの手によりアイリーン救出。
・したがってアイリーンは生きている。

と書き手の太之輔さんが最後にまとめていらっしゃる。その考察の過程には感心せずにはいられない。
他にもいろいろ考察(妄想?)されているブログを発見した。これって21世紀のシャーロッキアンだわ~。

第2話「バスカヴィルの犬(ハウンド)」は、全体として不気味で怖いのに二人にかなり笑える。
第3話「ライヘンバッハ・ヒーロー」は、もうジョンが可哀想で、またしても涙が出た。