庭の驚異_アリ

今年もあと一月を切った。庭で嬉しかったこと残念だったこと色々あったが、一番おどろいたのは胡蝶蘭やオンシジウムの鉢に蟻が巣を作ったことだ。
夏の間、鉢と鉢の間に渡り廊ができていて、水遣りのたびに崩れるのだけど、翌朝には再び廊下が出来ていた。廊下の材料は鉢植えの材料である水苔のクズだ。

毎年、冬越しのため屋内に取り込むときには、水攻めと称してバケツの水に半日くらい漬けている。虫たちは水上の葉っぱまで登り詰めるか泳いでバケツの縁まで行くかするので、割り箸でつまんで庭に戻す。一鉢に多くてもハサミムシが一匹いるかいないか、それくらいの感じだが、昨年は水苔に空気の隙間があったのだろう、暖かい部屋で蟻が一、二匹這い出てきたのだった。
しかし、これだけの渡り廊下を毎日つくっているとなると、鉢の中は一大コロニーが出来上がっているはずだから、水攻めでは間に合わないだろう。春に植え替えたばかりだったが、取り込む前に再度植え替えた。

そして、再び驚いた。鉢底石の代わりにしていた発泡スチロールを再利用しようとすると、穴だらけでそこからも蟻が出てくる。水苔からわらわらと出てくる蟻たちは白いものを担いでいる。水苔にはびっしりと蟻の卵が並んでいるというか塊になっているというか。蟻を追い払うためと、植物の根と水苔を分離しやすくするためにホースで散水、散水、散水。水浸しの中、長ぐつを上ってくる蟻を払いながら、また散水。天災、人災、宇宙人の襲来。蟻と人類が重なる。いろいろ考えながらの植え替えだった。

残念だったこと
・牡丹が咲かなかった。そのため花後のタイミングの施肥を忘れてしまい、来年の芽が一つもない(ように見える)。諦めず2月頃に肥料をやってみよう。
・白絹病か白い虫かがまん延し、鉢植えがずいぶん枯れた。
・ミツバハマゴウは根が回って枯れた。植え替えが間に合わず。
・鉢を減すため地植えにしたタイムが枯れた。
・ネコのオシッコでホトトギス、秋明菊、トレニアなどが枯れた。

嬉しかったこと
・フリージアが咲いた(^_^)。母が20年くらい前に植えていたものが、一昨年、ひょっこり咲いて、昨年は葉っぱだけだったが、今年はたくさん咲いた。
・2、3年前、植え替えたシンビジウムは一鉢も咲かなかったので嫌になって冬も外に出しっぱなし、テキトーに水遣りだけして若干お荷物になっていたのだが、なんと黄色のヤツが見事に咲いた。6月に咲くのはシンビジウムとしては遅いんじゃないかと思うが、屋内で冬場に咲くより瑞々しくて数段きれいだった。
・シンビジウムは二鉢になったが、その一鉢に何か芽が出てきて、由緒正しそうだったので抜かずにおいていたら、どうやらガーデンシクラメンだ。何年か前に庭で種を結んでいたのが飛んできたのかな。
・購入から5年目にしてコーヒーの木の花が咲いた。実にはならなかったが満足。
・昨年の春買ったイングリッシュ・ラベンダーが2度目の夏を越した(^o^)。
・ペチュニアがこんもり咲いてくれた。夏に切り戻したら一月も経たずに盛り返した。8月下旬にも切り戻したら、一月以上経ってからだけど、また盛り返した。今月に入って花が小さくなったが11月は夏と変わらないくらいだった。
・地植えにした千日小坊がしっかり根付いていっぱい咲いている。ヒジョーに地味だが好きだな~。

新型コロナワクチンとACジャパンのおすすめワクチン

知人が5回目の新型コロナワクチン接種後、帯状疱疹を発症した。大分前に弟からそのワクチンの副反応で帯状疱疹になる可能性があると高知大学の先生が発表したと聞いていたのでwebページを検索してみた。

◆佐野栄紀特任教授らの研究チームの論文が「Journal of Cutaneous Immunology and Allergy」に掲載されました
2022年9月9日
(略)
 佐野栄紀特任教授らは、ワクチン接種後に皮膚症状が発現した患者の皮疹部を調べた結果、COVID-19のスパイク蛋白(※)が検出されたことから、ワクチンの副作用としてmRNAがコードするスパイク蛋白が皮膚病態に関与している可能性を示唆しました。
(略)
※スパイク蛋白‥ウイルスの表面にある突起状をしたタンパク質のこと

高知大学webページ
https://www.kochi-u.ac.jp/information/2022090500015/より

多くの人は副反応は覚悟してワクチンを接種していると思うけれど、帯状疱疹まではどうかな。心筋炎になる可能性があることまでは報道されているから心筋炎がOKなら帯状疱疹も覚悟できるかもしれないとは思うけれど、このウイルスの遺伝子情報の一部(?)を注入して体内でウイルスの一部を作り(?)、免疫(抗体)とする(?)という新しい方法のワクチンについては、医師や学者などの専門家の間でも勧める人あれば警鐘を鳴らす人もあるのに、テレビでは政府と同意見の専門家の言うことばかり取り上げ、新聞は政府発表のまま報道することが多すぎるように思う。ワクチン接種後の死亡者数は報告されただけで、現在、1000人は超えていると思うけど、接種後3日間に集中していることがマスメディアの人たちは気にならないのだろうか。

新型コロナ元年だったか、その翌年だったか、ワクチン接種で先行していたイギリスの情報で、未接種者より接種者の方が新型コロナに感染しているという報道があった。そのまま忘れること数ヶ月、新型コロナ情報ウォッチャーと化した弟が、どこからか、このワクチンを有効にするため(スパイクタンパク質を体内で作るため?)、自然免疫が無効化される作用があるという情報を拾ってきた。先のイギリスの情報と符合していたため、情報源を聴くこともなく、今、検索してみてもなかなかヒットしないので何とも言えないが、もし、そういうことなら新型コロナだけでなく感染症にかかりやすくなる期間があるわけだからアナウンスするべきだろうと思っていた。そうしたところ、最近、ACジャパンがテレビで帯状疱疹のワクチンを勧めだしたことから、もう私の頭の中は「新型コロナワクチン接種→一時的に自然免疫弱体化→帯状疱疹発症者増加→ACジャパンのワクチンの勧め→誰かさんが喜ぶ→ACジャパンってどこがお金出してるの?」という流れになっている。

・・・・とここまで書いて、あとはマスメディアに、このワクチンに対する専門家の意見の両論併記をお願いして締めようと思っていたところ弟から新情報が入った。

【超党派議員連盟】新型コロナワクチン接種と死亡事例との因果関係を考える 2022.11.25【ノーカットフル版】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm41422775

出席者
・子どもへのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟の議員(会長:川田龍平)
・ワクチン接種後死亡した人の遺族三名と遺族組織の代表の人
・医師三名(フクシマ医師、コジマ医師、佐野医師)
・厚生労働省の職員

2時間近いけれど、見始めたらやめられなくなって全部見た。現在はワクチン接種後の死亡者は1900人を超えているそうだ。

印象に残ったこと
 ・ワクチンの同じロットで6人亡くなっている(ご遺族の発言)
 ・コジマ医師は、入手できるデータからワクチン接種後一定期間で超過死亡が増加している(今年の8月は15%以上増加)ことなどをグラフで報告。世界の国々について調べていた。やむを得ず調べたが、自身は小児癌専門なので専門家に調べ直してほしいと言っていた。
 ・佐野医師の発言に同感。スパイクタンパク質は全身に及ぶため様々なワクチンの後遺症があると思うが医師にも患者にもその認識が乏しく、また、ワクチンが原因と思ってもそれを発言できない雰囲気がある。ワクチンのデメリットも公表して、接種するかどうか選択できるようにしてほしい。
 ・ほぼ同じ回数のワクチン接種数で、新型コロナワクチンは1800人、インフルエンザワクチンは30数人の死亡者数。新型コロナワクチンでは10万人に一人の割合で死亡。(元小児科医の議員)

思ったこと
 ・国会議員を減らせという人がいるけれど、先進国の中でも少ない議員数をこれ以上減らしてはダメ。できるだけバラエティに富んだ議員を揃えた方がいい。いつでも弱者は少数で声があげにくく、あげたとしても拾われにくい。だけど、弱者こそ政治の支援が必要。だれでもどこかで部分的に弱者(少数派)に属しているだろうから。
 ・マスコミも来ていたようだけど記事にするのかどうか?

日本の超過および過少死亡数ダッシュボード
https://exdeaths-japan.org/

マイ・ブロークン・マリコ

親友の遺骨と旅をする話。思いのほかハードボイルドで面白かった。
ハードボイルドというと、ポーカーフェイスでタフな状況を乗り越えていく感じで主人公はほとんど男性のイメージだが、本作のシイノ(永野芽郁)は思い切り泣くし、叫ぶし笑うし吸うし食う。それでもからりと固ゆで卵な感じ。女性が主役のハードボイルドと言えば『グロリア』とか?あの作品も「映画のハードボイルド革命や~」な感じだったかもしれないけど、本作は間違いなく革命や。なにせ笑えるのだから。ひったくりを追いかけて戻って来たシイノが、頼みもしないのに遺骨の番をしてくれていた男性(窪田正孝)に感謝して名前を尋ねると「名乗るほどの者ではございません」と言って去って行く、その肩に掛けた釣り用のクーラーボックスにデカデカと名前が(^Q^)。久々に声をあげてしまった。だが、この男性もかつては世をはかなんでというか居場所をなくしてというか、自分自身が嫌になってというか何の望みもなくなってというか、自死を試みたことのある人で、後にシイノを見送るとき良いことを言う。

ブロークン・マリコ(奈緒)は、本当にブロークンだった。シイノは頑張ったけれど、彼女一人の手には負えないレベルだと思う。いっしょに専門家に相談するとかくらいは出来たかもしれない。放り出したくなったときもあったと正直な気持ちを独白していて、そういう嫌になるマリコも含めて覚えていたいのに思い出すのは可哀想なマリコ、可愛いマリコ。客観的に観てシイノができることはしていたと思うが(それがシイノ自身のためでもあった)、死なれると何もしてやれなかったという思いになるのか。
マリコに頼られることでシイノも辛うじて生きてきた。一言もなく去って行ったマリコに、私はあんたの何だったのかと怒り悲しみ、焼け(自暴自棄)死に(発作死に?)しようともした。だけど、陽はまた昇る。腹も減る。マリコを思い出すためには生きていなくては。

一番おどろいたこと。マリコの暴力親父を演じていたのが尾美としのりだったこと。尾美くん~、ビックリだわよ~。
(2022/10/05 TOHOシネマズ高知4)

いの町紙の博物館で

孤高の拓本家 井上拓歩展
拓本の画像
展示されていたオリジナルの拓本は数が少なかったけれど、磨崖だからとても大きくて(もっと大きいものもあるそうだ)見応えがあった。こんな大きなものをどうやって摺るのだろうと思ったら、ちゃんとその様子を展示してある写真で見ることが出来たり。拓歩老師は亡くなっているので、お弟子さんが会場に控えておられて色々と説明してくださってありがたかった。老師は多趣味で自己流で掛け軸なども制作されていたそうで、作り方を教えてもらったお弟子さんの作品もあり、素朴で素敵な掛け軸で欲しくなったほどだ。麻布を染めて作るそうでお弟子さんのお弟子さんも楽しいと言っているそうだ。それにしても、没後10年記念にお弟子さんにこのように展覧会を開いてもらえるなんて誠に善いことだ。
帰宅して検索すると県内の石碑の拓本を書籍化したものが古本屋あり、前々からあちこちの石碑を見るたびに(安政とか古いのもあるのだ)「読めたらなぁ」と思っていたこともあり、欲しくなったけど場所をとるからなぁ。

高橋雨香展
三階の会場までの階段にも作品が展示してあって、上っていくときワクワクした。「ムンク」や「ゴジラ」や「ビートルズ」など全体的に遊び心があって楽しかった。また、毛筆で紙やTシャツなどに書いたものをオリジナル作品としたら、文字型に作った金属(?)や文字を織り込んだ着物や、書を印刷したもので作った十二支サイコロなど、書の二次作品というかアート作品もあって、色んな方向に展開していっているのを見てアクティブな人だと思った。

池田智佐 絵画展
線画。楽しい絵だった。カラーよりモノトーンがいいと思った。

常設展 伊藤神谷コーナー
三年前に見たときは何とも思わなかったが、書道教室2年生となった今見てみると、とても味わい深い書だと思った。
また、神谷老師のことばがパネルで掲示されていて感動した。うろ覚えだけど意味は次のとおり。
「書を専門とする人だけでなく、趣味で書く人やわからないと言う人はもとより、嫌いな人にまで親しんでもらい、そういう人たちが住むところが日本だというふうにならなければいけない。」
これが実現したら、日本(に住む人)が戦争をすることはないだろう。
(2022/10/07)