日帰りで観てきた。>西宮の公演
ブラボー!マラーホフ!
はぁ~、美しい~~。くぎづけ!
もうこれからマラーホフが日本で踊ってくれる公演は全部観に行きたい。
チャイコフスキーって、キャッチーないい曲ばかりだなぁ。
感想を書きたいけど、早く寝なければ。
5年前の公演でときめいたマリアン・ヴァルターとヴィスラウ・デュデクを観れなかったのがとても残念。
「ニーベルングの指環」ベルリン国立バレエ団(2005)
「ラ・バヤデール」ベルリン国立バレエ団(2005)
アイガー北壁
登攀シーンは、ホラーでもないのに顔を覆った指の間から観た。
山岳映画の景色、スリル、絆など、期待どおりだったけれど、期待以上の面白さを期待してたのかも(笑)。
「栄光か悲劇でないと記事にはならない」というベテラン新聞記者の言葉を否定するような結末を望んでいた。全員無事に下山したって、ほらほら、ちゃんと映画として面白いでしょ、というふうに栄光でも悲劇でもない物語だってすごいんだというところを見せつけてほしかった。(言わば「生き残ることが栄光だ」という物語。)だけど、あっという間に3人亡くなり、あの結末だ。私にとっては大どんでん返しだった。だって、一人でも生き残らないと、北壁での出来事の細部は、作り手の想像の域を出ないこになってしまう。もしかして、トニー(ベンノ・フユルマン)はあの状態のまま、ルイーゼ(ヨハンナ・ヴォカレク)に細部を語り尽くしたのか????と思いながら観ていた(^_^;。
結局、登攀シーンを山場に据えながらも、麓でのうのうと見物している人たち(記者だけではない。また、麓だけではない。)への批判がメインの映画のような気がした。新聞に栄光か悲劇を期待している見物人が大勢いるから、ナチスが若者を国威発揚の犠牲にしたり、後の登攀成功時にはオーストリアとの併合に利用したりできるのだと思う。
腐った薔薇
庭の薔薇~。(画像クリックで拡大できます。)
散りかけの薔薇も美しいと思うようになったのは、ゴッホの薔薇の絵(ひまわりを活けていた花瓶に白薔薇を活けて描いたやつ)のお陰だ。
ゴッホといえば、九州国立博物館で2月13日まで特別展の開催中。行くつもりだったけど、その気が失せてしまったのは、先に東京の展覧会を観た友だちが「30年前のカタログを見たけど、前の展覧会の方がいい絵が来てたみたい」と言っていたから(^_^;。そうは言っても、行けば今回もいいとは思うんだけどねぇ。アルルの寝室の実物大模型部屋が展示されているっていうし。
ただ、およそ30年前に名古屋で観たゴッホ展の思い出だけで、この先充分生きていけるなーとも思って、結局、九州国立博物館はまたの機会に行くことにした。
その30年前の展覧会では、果樹園の美しさに感動した。写真で見ても、そのよさが全くわからなかったのに、実物の輝きにふれて、ゴッホが南仏の明るさに感動したのがよくわかった。それと、この展覧会までは私にとって「炎の人」だったのが、「硝子の人」になった。キラキラ感といい透明感といい、繊細なガラス細工を見ているような感じだった。ティム・ロスが演じたゴッホがイメージに近いかな。もしかしたらロバート・アルトマンもゴッホを「硝子の人」と感じていたのかな。
九州国立博物館 | 特別展 『没後120年 ゴッホ展』
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s22.html
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振られたことから始まった。
ちょー面白い!!!
半分は主人公のキャラクターの面白さ。もう半分は、発端から和解までのスピードと青春映画としての異色さかな。ひねりの利いたセリフで字幕だけでも笑えるし、脚本(アーロン・ソーキン)がもの凄くイイ。
マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)のキャラクターが最高!
頭はいいのに相手を思い遣ることが出来なくてコミュニケーションが下手。傷つきやすくて、傷つくと攻撃性をネット(プログラム作りなど)に吐き出す。相手の気持ちを想像してみることさえできなくて、ガールフレンドのエリカ(ルーニー・マーラ)のときも、親友のエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)のときも、思いもよらない相手の怒りに触れて心底驚き、凍りつく。その表情が寂しく哀しい。孤独や~。未熟や。青春や~~。劣等感は斯くも人をねじ曲げる。
未熟者同士ぶつかり合って、もまれ揉まれて成長していくのが青春というものではなかったかと思うのだけれど、ぶつかると即訴訟となると、いったいその友情は続くのか。エドゥアルドとのその後を知りたかった。
今後、エリカに謝ってお友達から始めるにしても、新しいガールフレンドを見つけるにしても、自分を素直に表現してコミュニケーションをステップアップしていってほしい。それとも、あの唯一彼を理解してくれた弁護士みたいな年上のお姉さんに鍛えてもらうのもいいかもしれない。
役者もよかったっし、映像も美しいし、デヴィッド・フィンチャーの演出も冴えている。マークの孤独感が伝わってくるのがよかった。特に冒頭エリカに振られた後(二人の会話、もうめちゃ面白かった)、夜の町が映って、路地やら大学の構内を走って寮に帰ってくるまでのマークをとらえたタイトルバック、素晴らしい!!!