9(ナイン)9番目の奇妙な人形

科学・文明を使いこなせない(使い方を誤る)人間や、機械と人類との戦いなど、お話に新鮮味はないし、話の筋がちぐはぐなところがあったけれど、絵に非常に力があり、一つの世界を作っていた。音楽もいいと思ったら、ダニー・エルフマンだった。どおりでダークだ(笑)。
アニメだけど字幕で、声を当てているのは有名俳優ばかり。イライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマーなどなど。エンドクレジットでスタッフの名前がゆらゆらと空に昇っていくのも面白かった。
(あたご劇場 2011/03/26)

タクシー・ドライバー


不精者で行動力がないのはいいことだったなぁ。そうでなければ、今頃あの世か塀の中(^_^;。このポスターを見たとき「これは観なければ」と思い、観て、「独りじゃないって~、素っ敵なことね~」と救われる思いがし、コップの中の錠剤がたてるあぶくを見つめるトラビスを真似したものだった。その頃、一生分観た(?)と思うので、今回、午前十時の映画祭はパスしたけれど、他の人の感想を見てみたくなってネットぴょんぴょんしてみた。といっても、ほとんどはお気に入りサイト「みんなのシネマレビュー」なんどけど、すごく面白かった!
それにしても、共感又は反感で真っ二つだろうという予想に反して、ファッションとして観ている人の多さに驚いた。これだけパワーのある映画を観て、う~ん、鋼の心臓ですねと。少数なら驚かないんだけど。でも、考えてみたら、そういう軽い乗りの人たちが少数だったら、なんぼか窮屈な世の中だろうなぁ。と軽快が信条の私は思いなおすのであった。
いい解説。
鈴木創さんの「共鳴を続ける孤独な魂のゆくえ」
「みんなのシネマレビュー」から面白かった感想。しらっぺの画面が出たらリロードしてみてくださいね。
池田屋DIYさん(8点)
Nujabestさん(10点)
VNTSさん(4点)
ジャッカルの目さん(10点)
一番星☆桃太郎さん(8点)
enantiomerさん(10点)
ナオちんさん(5点)
tetsu78さん(10点)
ポン引きさん(9点)
ドラえもん(9点)
トラビスとおたくを結びつけている感想。
西澤晋さんの映画日記
ところで、『タクシー・ドライバー』の脚本家ポール・シュレーダーつながりで・・・。『MISHIMA』のDVDが付録の本、「三島由紀夫と一九七〇年」が出ているらしいです。

ナルニア国物語第3章 アスラン王と魔法の島

今回もカスピアン王子・・・・でなくて王(ベン・バーンズ)の声を菊之助が当てているのだった。ああ、いい声~。それだけでカスピアンを好きになってしまうのだ。
エドマンド(スキャンダー・ケインズ)もルーシー(ジョージー・ヘンリー)も私好みの顔で見あきない。
また、いろいろな冒険が待ち受けているので退屈する暇がない。
誘惑されやすいエドマンドは健在だし(笑)、今回はユースチス(ウィル・ポールター)という腰抜け文句言い少年が加わって、さらに面白くなっている。やはり映画には、とほほキャラはどうしても必要なのだ。
エドマンドとカスピアンが張り合うところとか面白いし、ユースチスとリーピチープの別れのシーンなんかも泣かせる場面になっている。
ナルニア物語は、まだ続くのだろうか。私としては異教徒との戦いをちゃんと描いてほしいと思う。天国で異教徒と再会するのが印象に残っているんだけど。結局、キリスト教徒もイスラム教徒も目指すところは同じだった、そんな結末じゃなかったけ?
(TOHOシネマズ高知3 2011/03/19)

ツーリスト

楽しかった!
なんでだろ?(笑)
う~ん、やはり俳優かな。
エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)、美しい~~。もう少し太ってもいいと思うけど、フランク(ジョニー・デップ)を見つめる瞳がキラキラしたときは、「恋する女はきれいさ~」と郷ひろみが歌うのだった。
予告編を見たときは、「ジョニー・デップが平凡な数学教師????見えな~い!観る前からミスキャスト!」と決めつけていたが、ここに懺悔(u_u)。パジャマ姿でベネチアの屋根伝いに悪漢から逃れる姿は思い出しても可笑しい。でも、それ以上に、時折見せる諦めと疲れと哀しみが混じったような瞳の表情が、オーラも何もないのに、彼の過去を偲ばせるには充分なのだった(涙)。(完全に騙された(笑)。)
フランス(イケメン)警察の人々もベネチアの賄賂警察も、身の毛がよだつほど恐ろしい額ぼくろの親分(スティーヴン・バーコフ)もよかったし、アチソン警部(ポール・ベタニー)のしてやられ具合も、主任警部(ティモシー・ダルトン)の丹波哲郎風味も面白かった。
ポール・ベタニーは、ぜひ、もういちどドクター・マチュリンを!オーブリー艦長(ラッセル・クロウ)とのコンビを観たいよー。(この二人でホームズとワトソンも観たい。)
あ、そうそう、リヨンからベネチアへ向かうとき、緑の木々が映されるんだけど、この緑色がエメラルドっぽい緑で変だと思った。1、2年前にも緑色が変な映画を観たけれど。
(TOHOシネマズ高知3 2011/03/19)