ムラサキカタバミ_紫酢漿草

我が家では雑草として引っこ抜く対象となっているムラサキカタバミ。今までは球根部分までしか見たことがなかったが、この度うえの写真のように球根の下の大きな根まで見ることができた。右端のものは、分球しているのではないだろうか?よくわからないが面白い。

ムラサキカタバミもやっかいだが、それに輪を掛けて最強とも思えるのが黄色い花のカタバミだ。ぶちぶち切れて球根にお目にかかったことがない。鉢の中に侵入されると鉢を乗っ取られてしまう。元々の植物が枯れてしまい、鉢の中はカタバミの根が回っていた。どんなに干からびていても一雨降れば復活する。
ドクダミもカタバミも爆発的に増えず、一定のところでおとなしく咲いてくれたら大歓迎なのだが、思いどおりになるはずもない。

他に由緒正しい雑草としてヤブガラシがいる。この冬の間は屁糞葛にかかりっきりで離れた花壇にいるヤブガラシのことを忘れていた。先日、南天の高いところに上っているのに気がついて「ヒッ」となって処分したが、1本は根元が木質化していた。これは数年の間、見落としていたのだと思う。カッコいい葉っぱなのに名前からして恐怖を覚える。

露草、田平子、仏の座(シソ科)あたりは根が浅いので気が楽だ。露草は好きなので花が咲くまで置いておくこともある。ちょっと困った感じなのが、野の花として植えたのに増えすぎて他の植物を浸食し始めた蛍袋だ。闘っているが地下茎がゴムみたいで少し気持ち悪い。球根植物の姫檜扇も種があちこちに飛んで立派な球根となり庭中で成長している。球根はけっこう深いところにあるばかりか、ガッシリと土をつかんでいる。種が球根に成長するまでは潜伏期間だったのだなぁ。一時期は石蕗だらけになったこともあった。アマドコロはちょっと減しすぎたかなと反省中。趣味の園芸家は、まったくもって勝手なものである。

石川寅治展/石元泰博展

生誕150年 石川寅治展 明治・大正・昭和を生きた画家(前期)

石川寅治展の広報ハガキの画像

高知市出身の画家(1875-1964)。88歳(亡くなる前年)まで年に2、3度写生旅行に行っていたという。1902年友人と渡米。水彩画二人展(このときの手書きポスターも展示されていた)で絵を売って、その資金でヨーロッパの美術館などを見学し1904年帰国。台湾、満州、朝鮮半島など当時の植民地へも写生に行き、日中、太平洋戦争時には海軍嘱託画家として中国や南方に派遣されたそうな。旅する画家だ。絵画教育にも尽力していたようで師範学校用の手本図画を編んでもいる。

入場して「出港」(1960油彩)が目に飛び込んでくる。第一印象は「うまいね!」。順路どおりに進むと若い頃から何を何で描いてもうまい。多分、構図が安定していて、色も形も実物そのままを描ける描写力の高さがあるからだろう。いわゆる正統派(オーソドックス)な絵だ。

今では見られない明治の風景などは懐かしい感じがする。自然はゆたかで民家は貧しい。皆、着物が普段着だ。そんな中「伯爵板垣退助像(60歳)」は、髭こそ白いが当時の60歳にしては大変若々しいと思った。服装や髭に比べてあんまり偉そうな感じがしないのは、何か憂いのある表情だからだろうか。

見終わって印象に残っているのは裸婦の絵だ。特に版画の「裸婦十種」は赤が効いていてデザイン性が高くモダンな感じ。版画を含めて、どの裸婦もふくよかでボリュームがあって、西洋画の裸婦に引けを取らない。署名の多くは「Ishikawa」に、朱書きの「寅」の字を四角で囲って落款印のようにしてある。明治維新後の西欧化の波に乗っていても日本人であることを常に意識していたのかもしれないと思った。
また、晩年は「うまい」から「面白い」に転じた絵もあって「寄せる波」の白い塊(波)に赤い断崖など、梅原龍三郎風味が入っていた。

石元泰博 コレクション展「落葉と空き缶」(前期)

石元泰博展の広報ハガキの画像

このシリーズは好きなシリーズだ。詩人のアーサー・ビナードさんは、ぺちゃんこの空き缶をコレクションしているそうで、このシリーズのことをご存じであろうか?写真で落葉と空き缶をコレクションしている石元泰博に詩心を感じる。観ていて私は死んでミイラ化した落葉と空き缶だと感じていた。残骸、死後の痕跡だと。ところが、石元さんによると「ぬれそぼった葉は踏まれ踏まれてアスファルトに食い込み、やっと葉脈だけがその存在を示していたりするその姿が、不思議にも「命ここにあり」と私に囁いているような気がしたのである。」とのことで、驚いた。八十を超えるとこのような感慨を私も持つようになるのだろうか。もしかして死後(失われた命)であっても「命がここにある」という感じ方だろうか。たしかに、葉脈だけとなった葉がアスファルトに食い込んでいるのは迫力があった。

コレクション・アラカルト

昨年から(だっけ?)シャガール部屋は、常設の油絵3点に絞って、残りのスペースに他のコレクションを展示する部屋になっている(ばんざーい)。贋作が確定したあの「少女と白鳥」も 昨年 2023年(県美30周年記念展だったと思う)ここで観ていた。「いいなあ」と思っていた。それはさておき、今期のアラカルトの主な作家は菊畑茂久馬、土方久功(♥)なのだが、平川恒太の「Trinitite 渡洋爆撃」があって「おお!」と思った。平川恒太 Cemetery 祈りのケイショウで観たヤツだ。そして、元の戦争画は石川寅治の絵なのだ。
(2025/05/05 高知県立美術館)

ゆきてかへらぬ/ウィキッド ふたりの魔女

毛筆で書いた画像

『ゆきてかへらぬ』『ウィキッド ふたりの魔女』『パディントン 消えた黄金郷の秘密』の予告編

4月は1本も観ていないが、3月には『ゆきてかへらぬ』と『ウィキッド ふたりの魔女』のハシゴができた(祝)。

『ゆきてかへらぬ』は、長谷川泰子(広瀬すず)、中原中也(木戸大聖)、小林秀雄(岡田将生)それぞれは良いのにアンサンブルが今ひとつだった。だから、一人一人は見飽きることもないのだが、それぞれが一人芝居をしているようで物語としては全く味のない作品だと感じた。驚いたのは、私が広瀬すずの苦手な部分が前面に出ているにもかかわらず、それが生かされていたことだ。長谷川泰子として魅力的になっていたと思う。三角関係の果ての無常感を感じられる作品になっていたらなぁ(残念)。根岸吉太郎監督の作品は昔から相性が良くて(といっても数えるほどしか観ていないが)、今作もロケーションもヌケもよく美しさを堪能した。『遠雷』、観たい。

『ウィキッド ふたりの魔女』は、エルファバ(シンシア・エリヴォ)が可哀想で可哀想で(ToT)。グリンダ(アリアナ・グランデ)、いいね!彼女が髪の毛をワサワサと振るたびに可笑しくて笑っていた。一歩まちがえると嫌みなヤツになりかねないが、邪気のなさにノックアウトされた(笑)。話もめちゃくちゃ面白い。人も動物も仲間として暮らしていたのに、なぜか動物たちが排斥され始め(まるで現世)、後に悪い魔女として退治されるエルファバは動物たちを守ろうとしている。善い方の魔女となるはずのグリンダには、エルファバのような念動力はないうえ軽薄きわまりない(^m^)。エルファバは退治されて本当に死んでしまうのか?後編(Part2で終わると信じている)が楽しみだ。といいつつ、『オズの魔法使い』を踏襲したような色彩設計には私は美しさを感じることができず、好きな作品とは言い難い。

『パディントン 消えた黄金郷の秘密』の予告編

1作目ではニコール・キッドマン、2作目ではヒュー・グラント、3作目ではアントニオ・バンデラスがゲスト悪役(?)っていうのも楽しみだけど、この予告編を見るとバスター・キートンではないか!それが、めっちゃ楽しみ(^o^)。もしかして、これまでも名作アクションシーンへのオマージュがあったのかもしれないが、この予告編くらいあからさまにやってくれると私でもわかる!号は茶風(チャップリンの「ちゃっぷ」と言っている)にしたが、喜劇王はキートンでしょう。チャップリンは、本当に喜劇王以上で相撲だと横綱だ。キートンは小結。チャップリンの崇高なことを思うと横綱って言うのも何だが;;;。

春はいいなぁ2

今日、ホームセンターでジニアを3ポットとカリブラコアを1ポット買ってきました。
他に買ったもの。木酢液は猫よけに、自作の土が出来上がるまでにまだ時間がかかりそうなので草花培養土も。45リットルの透明ポリ袋は、自作の土を入れて太陽熱で殺菌するために。
そして、今回は忘れずに袋を持参して米ぬかを無料でいただいてきました。

ラナンキュラス・ラックス・ティーバは、とても気に入っています。夏越しできたら、別品種を購入したいくらいです。いっぱい切り花に出来たら元が取れるので、清水の舞台から飛び降りるくらい高価でも奮発しがいがあります。夏越しできるかなぁ?

園芸品種は、夏に強いと冬に消え、冬に強いと夏に消え、どちらにも強いと他の植物を駆逐する(^o^)。