『ぼくは怖くない』『父、帰る』『ジェリー』『ヴァン・ヘルシング』について、ちゃんと感想を書きたいと思っていましたが、その気が薄れてきましたので、要点だけ書くことにしました。(もしかして、これを「かるかん」に丸写しするかもしれません。)
まずは、『ぼくは怖くない』は、こどもの魅力をあますところなく描いているのがよかったです。こどもって可愛いだけじゃなく、親の目の届かないところで危険な遊びをしていたり、残酷でエッチで、大人のすることをよく見ていて、自然に最も近い人種です。その自然に最も近いところを、青い空と黄色い麦畑だけじゃなく、蜘蛛や蛙や蛇やその他様々な生き物を、まるで仲間と言わんばかりに低い位置から撮っているのがよかったです。
それと、子どもって怖いものがたくさんあるので、おまじないを唱えながら怖いものに向って行くというのは、誰でもやったことがあるんじゃないかな?
お父さんがくじ運に弱いという伏線バッチリ!イタリアの貧富差のような社会性もちょびっとあって、どなたにもオススメできるよい映画だと思いました。
■父、帰る(ネタバレ)
キネ旬で4人の批評家全員が☆4つの満点だったので見てみました。
青緑色の映像が大変美しく、スクリーンの肌触りといいますか、絵画で言うとマチエール(?)、こういう絵肌の油絵を見たことがあります。
ただ、☆4つか〜?って感じ。それほど面白くはなかったですね、私には。
突然帰ってきた父親、KGBか?刑務所帰りか?父が掘り出した箱には何が入っているのか?
父と二人の息子の間に漂う緊張感は、そのまま映画のサスペンスとなって最後の最後まで私は引きつけられました。
しかーし、あのラスト、あれは唐突です。弟が、塔に駆け登るのは。
いくらプッツン来たとは言え、わざわざ何で塔まで駆けていかにゃならんわけ?しかも、高所恐怖症なのに。もう、父親を○○○させるための無理な展開としか思えず、あれで一気に覚めてしまいました。
それと謎を謎のまま置いておかれて、私は少なからず肩透かしを感じました。う〜ん、これもハリウッド映画を見すぎた弊害か(笑)。
あと、もうひとつ。父親は1日にしてならずですね。同じようにスパルタで育てるにしても、もし、幼い頃からスキンシップしていたら父子の信頼関係はもっと堅牢であったろうと思います。う〜ん、それとも、やっぱり同じように嫌がられたかな?
■ジェリー
これはもう、ガス・ヴァン・サント監督の映画〜って感じ。
音楽、景色、気持ちいいー。ほんと、催眠映画(笑)。
結末のつけ方には無理があるし、登場人物の心の動きとか、う〜ん、そんなもんかねえ(甘いというか、もうガス好み貫いてます(笑))。
■ヴァン・ヘルシング
楽しかったですーーー。見る前は、19世紀末のお話のはずなのに、現代風なのがイヤでした。グラナダテレビのシャーロック・ホームズシリーズとか、私はああいうのが好きなのよ。
でも、見てみたら、フランケンシュタイン(モンスター)の頭ピカピカがとっても気に入りました。他にも楽しいところ盛りだくさん。始めはハルクが出て来たかと思ったよ(笑)。
聞くところによると、『ハムナプトラ』の監督作品だそうで、これからはこの監督さん、要チェックですね。