セルラー(他2本)

■セルラー(DVD)
いやー、これは面白かったです!
始まって5分も経たないうちにキム・ベイシンガーが誘拐され、そこから切れ目のないサスペンス。クリス・エヴァンス、大活躍。いまどきの若者も捨てたもんじゃないってことを証明してくれました。
それからウィリアム・H・メイシーが、本人のキャラクターを生かしたかのような役柄でベリーグッド。彼以外のキャスティングは考えられません。
そして、悪役のジェイソン・ステイサムと○○は、もうサイコー!ステイサム、うつくしー!
電話嫌いの私は、未だにケータイを持ってませんが、勉強になりました〜。
■プルーフ・オブ・マイ・ライフ
う〜ん、あまりパッとしませんでしたね〜。だけど、捨て置くにはもったいない部分があったので、感想をメモっておきます。
登場人物が好きになれななったのですね。主人公は、父親を亡くしたばかり。父親は、かつては天才数学者でしたが、長い間精神を病んでいました。主人公は、自分も父親のように心を病むのではないかと不安を抱え、自分のことで一杯いっぱい。だから、彼女の情緒不安定を広い心で受け止めてあげなくていけないんだけど、グウィネス・パルトローは同情を引くような演技ではないのよね〜。
彼女の姉は、妹を心配して自分の目の届くところに引越しさせようとするのですが、あまりにも自分勝手で(妹を本気で心配しているにしても)全く好きになれません。
父親(アンソニー・ホプキンス)も好きと言うほど魅力的なキャラクターではないし。ただ一人、グウィネスを好きな青年(ジェイク・ギレンホール)が、ましなキャラクターと思えるくらい。(余談ですが、ジェイク・ギレンホールは、今年は飛ばしてますね。『ジャーヘッド』『ブロークバック・マウンテン』など公開が楽しみです。)
で、この映画、肝心なのはプルーフ(証明)。主人公にとって愛の証明は「信頼」されているかどうかってことだったらしく、姉に対しては自分が信頼されていないことに苛立つばかり。ジェイクとはいい関係を築けそうだったのに、彼は彼女の言葉を信じませんでした。これはもう、彼女にとっては愛されていない証明になってしまいました。
彼女の頭の中は、きっとこう。「愛=信頼、信じない=愛してない、信じないふ≠愛する」
この頭を切り替える苦悩を描いた映画と思います。
それと、父親との遣り取りが、なかなかよかったです。親が衰えた姿を見るつらさがよく出ていました。
■幕末
1970年の作品。高知東宝サヨナラフェスティバルで500円で見てきました。
これもあまりパッとしなかったけれど、捨て置くにはもったいないです。
中村錦之助はカリスマやね〜。ひとりオーラが違うもの。多分、竜馬は錦之助ほどりっぱじゃなかったと思う(笑)。
それから、思いもよりませんでしたが、この映画は人権映画でした。(って、私だけが感じたことかもしれませんが〜。)土佐藩では上士と郷士とで差別があった。郷士で勤皇等を作ったが、血判を押した者同士の間でも町人出身の者を差別する。こんなサムライなんか無くすに限る。そう思い始めた竜馬は、当然、天子様も人間じゃという話になります。
「土州も長州もない、日本人じゃないか」という竜馬の言葉を今の時代に置き換えると、「日本人も中国人もない地球人じゃないか」というところでしょうか?あるいは「ホームレスも天皇も人間じゃ」、かな。

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