母と「ピーターvs池畑慎之介」へ行ってきた。
第1部は池畑慎之介がお蔦を演じる「一本刀土俵入り」、第2部はピーターの「レビュー」となっており、なんだかお得な公演だ。
「一本刀土俵入り」での池畑慎之介は、さらりと上手い。話自体もいいので安心して観ていられる。(と言いつつ、眠ってしまった。他の主要な俳優さんが、いかにも芝居をしている感じだったのが残念。母は英太郎が出番は少しなのに存在感があってよかったと言っていた。)昔観た前進座の芝居と若干台本が異なるようで、お蔦と先輩酌婦(英太郎)の別れの場面が加わったりしていた。
「レビュー」の方は、かなり楽しかった。4人の男性ダンサーを従えて、歌って踊るピーターは妖しい魅力がいっぱい。「一本刀土俵入り」では、池畑慎之介が男性であることを忘れて観ていたが、「レビュー」ではピーターが男性であることを常に意識させられた。見た目はまるっきり女性なのに。艶然と手をふる姿は大女優の貫禄なのに。
腰までスリットが入ったロングドレスから、にょきりと足がのぞくたび、男性なんだよね~と思ったし、男性ダンサーとの絡みにも男性同士なんだよね~と思った。
つまり女性にしか見えないから、「実は男性」と脳内で確認作業をしていたわけだ。そして、ドレスから女性の足が見えるより、男性の足が見えていると思った方が妖しい。その足が西田敏行のものならと想像すると、妖しく思われる男性の足は限られてくるけれど。
おしゃべりも楽しく、大いに笑わされたし、なかなかのエンターテイナーだと思った。55歳になったばかりだそうだが、これからも元気で末永く(美しく)楽しませてほしい。ありがとう。がんばれ~。