約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語

わははは!なんじゃこりゃぁ~!
変だとは思っていた。葡萄作りを指南する天使ぃ?と。どうして天使がぁ?と。
そうかそうか、天使(ギャスパー・ウリエル)は美味しい葡萄酒が飲みたくて、しがない農夫でありながら醸造家になるなどと宣言した葡萄酒バカのソブラン・ジョドー(ジェレミー・レニエ)を見込んだわけか。
そして、酸いも甘いも噛み分けた最晩年のソブランがものした葡萄酒を味わえたということは、愛するソブランを丸ごと(一生分)味わえたというわけで、めでたしめでたし、よかったね。
ただし、ソブランと天使が戯れるシーンには目が点になった。こんな展開、予期してなかった。天使の手術もどうしてーーーー?飛んでるなぁ!作り手がどういうつもりかわからないけれど、思い出すと可笑しい。
それにしても、この監督さん、女優の趣味がいいと思う。オーロラ(ベラ・ファーミガ)もセレスト(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)もビューティホー!異なる魅力で、ちょっとした眼福だった。(その調子でウリエル君をもっと気合いを入れて撮ってほしかったなー。)
この映画にワインの味わい方を指南されて、「よっしゃ、今後、けっしてガブ飲みすまい」と思ったことだったが、思ったとおりに行動するとは限らないのが人の常、お茶屋の常なのであった。
THE VINTNER’S LUCK 監督:ニキ・カーロ
(シネマ・サンライズ 2011/04/29 高知県立美術館ホール)

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