やっぱりY字路がよかった。Y字路シリーズあたりになると美しいと思える。始めは普通に描いていたのが、水中Y字路になったり、怪人二十面相が出没したり。不思議(幻想)絵画に移行していくのもツボだ。「バスカヴィル家の犬」風の絵があるのもホームズファンとしては嬉しかった。
その他の絵については、カラヴァッジョの「ユーデッド」や、その他観たことある絵画が引用されているのも面白い。ソフィア・ローレン似のマリア様や、麦わら帽子にギターを抱えた泉谷しげる風の人が棺桶の蓋に片足乗っけているのも。いろいろ、世の中を観ている人ほど楽しいのかもしれない。
いかにも高度成長期という絵があって、新幹線や東京オリンピックの行進や車の渋滞(?)などが描かれているその真ん中に、装束からタイのお坊さんとおぼしき人のシルエットがあって、よく観るとドスを持っている!これは高倉健ですね。じーっと観ていると発見の楽しさがある。
最後には売店を物色。絵画より商品化されたシャツやバンダナの方がよかった!
横尾忠則展 絵人百九面相
幻獣標本博物館-江本創の不思議な世界-
無料。素晴らしい標本だ。古いセピア色の標本ばかりなので、新しい標本も観てみたい。
The Professional Eye 2011
無料。5日まで。海の生き物の写真とビー玉に映った景色の写真がよかった。その他「いろ」というテーマで、それぞれのカメラマンが出品した作品もきれいだった。おすすめ!
幻獣標本博物館だけ最終日に観てきました。
「見てきたようなウソ」?を大変な手間ひまかけて実際に「形(モノ)」にして見せてもらう・・・スゴイ贅沢だな~なんて思ったり。説明もいちいち可笑しくて(笑)。
わざわざセピア色にして最初から古めかしく見せてるのかと思ってましたが、新しい頃はもっと鮮やかな色してたのかなあ・・・(七色のコイとか)。でもあれ以上生々しい?と、私なんかは目を逸らしちゃうかも。
>説明もいちいち可笑しくて(笑)。
そうそれ!
それが書き抜かっていました。
色は本物らしく見えることを狙って初めからセピア色にしているのだと思いました。
説明文も面白いのだから、「ごく最近、奄美大島で発見された虫人間。玉虫色の翼のため乱獲された時期もあったが、うんぬんかんぬん」というふうに新鮮な色の標本があってもいいなと思いました。生々しいかな?