この映画は元気なとき向きだと思う。アーロン(ジェームズ・フランコ)の生還は、人間の愚かさも含めて素晴らしさに変換させたようなもので、本来なら人間賛歌として心に残る作品だろうと思う。ダニー・ボイルの小気味のいい演出は健在、役者もいいし、元気なときだったらもっと楽しめたかもしれない。(元気なときでも、うへぇ~なシーンは正視できなかったろうな。)ニュースか何かで実話を知ったときには、凄いな~と唯々感心したものだったけれど、こうして映画で観てみると意外に凹んだ。「私には出来ない=死んでたね」そう思ったものだから、ボイルの明るい演出も私には反対に作用したのであった。
127 Hours
監督:ダニー・ボイル
(シネマ・サンライズ 2011/12/21 高知県立美術館ホール)
これまでもボイル作品は私にはエンタメにならないんだな~って思ってきたので、今回もそういう意味では予想通りでした(笑)。
こちらが元気でもまだエネルギー不足なのかな? 傑作!とは思うんですが。
>私にはエンタメにならないんだな~って
そうだったんですか(◎o◎)。
私は何でもエンタメにしちゃう人だと思っていました。
今回、ムーマさんの気持ちがわかったかもしれません。エンタメっぽく作ってあるのに、私にはエンタメじゃなかったです。
ボイル作品ってゴム毬みたいだなー。弾んで転がって行って、置いてけぼりだったなー。