真夏の方程式

おお~、泣かせるねぇ。面白かった。
どちらの殺人も唐突に見えてしまうけど、よく考えて殺すってことは、あまりないだろうから、こんなものなのかな。
ネタバレになってしまうけど『あの日、欲望の大地で』とかを見ても罪は法律に基づいて償う方が真犯人の精神衛生上はよいと思う。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』でも真犯人を見逃してロクなことはなかった。『真夏の方程式』でもある人物の人生がねじ曲がってしまうのが可哀想だ。そうすると真実を求め、自分の気持ちに正直に生きている湯川博士(福山雅治)なんかは、罪悪感などあまり感じることなく幸せに生きられるのかも。
俳優はみんなよかたけど、特に杏ちゃんがよかった!(君は夏目雅子か!と思った。いやいや、夏目雅子抜きで本当にとてもよかった!)

[追記]
湯川博士が良いことを言っていた。
川畑成美(杏)は、美しい玻璃ヶ浦を守りたいので海底資源の調査に反対していた。湯川博士は、賛成するにせよ反対するにせよ正しい情報をすべて知ったうえでの選択が大切だと言う。また、ある人物の人生がねじ曲がってしまうことが懸念されるが、湯川博士はその人物にすべてを話せと言う。本当のことを知ったればこそ人生が選べると。「知らぬが仏」ですめばよいが、「一知半解」で判断を誤るな。これは東日本大震災と福島第一原発の事故が影響を及ぼした作品だと思った。

川畑節子(風吹ジュン)/川畑重治(前田吟)/仙波(白龍)/恭平(山﨑光)/塚原(塩見三省)

監督:西谷弘
(2013/06/30 TOHOシネマズ高知7)

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