パターソン

夏井いつきさんが芸能人の俳句を添削する「プレバト」という番組がめっぽう面白い。この番組で俳句がいっそう身近になり、日本は詩人であふれるんじゃないかと思っていた。いやいや、俳句はもはや日本だけでなく海外でも愛好されているらしいので、世界が詩人であふれる日は近いゾ、そんな夢想もしていた。
そうしたら、『パターソン』では、素人芸術家があふれる世界が描かれており、世界平和が実現されていた!誰もが芸術家となって人生を美しく豊かに生きようというささやかなエールとパターソン(郷土)愛。ジム・ジャームッシュの作品で一番好きかもしれない。寝不足が続いてぼんやりしていたため、「双子」関連しか気がつかなかったが、もっと集中して色んなことに気づきたかったなぁ。きっと色々な仕掛けが忍ばされていると思う。

パターソン(アダム・ドライヴァー)の詩人の目に感化されて、登場人物が皆芸術家に見えてしまうのである。失恋に溺れる人は正に俳優(笑)。チェスも将棋も囲碁も極めれば芸術でしょう。マスターのところへ怒鳴り込んできた奥さんはラッパー。パターソンの奥さんローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)はマルチな芸術家で、インテリアコーディネーター、歌手、パティシエ。お金を儲けたらすぐ使うところもいい。素敵な使い方だったなぁ。ちょっとシャツを着替えるとかね。秘密のノートを持っている少女とかコインランドリーの青年とか流れる景色とかマーヴィン(ブルドッグ)とか。

永瀬正敏が登場するところは唐突なんだけど、永瀬くんが道士のような役どころを振られるようになったんだなぁと感慨深かった。
(2018/02/24 あたご劇場)

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