美しいものを観た。主人公が死んだのに元気をもらえた。
とてもよいご夫婦だった。割れ鍋に綴じ蓋的なところが可笑しくも微笑ましく、おしまいには二人の関係にうれし涙だった。
モード(サリー・ホーキンス)が初めてエベレット(イーサン・ホーク)に会ったとき、彼がやさしい人だと私にもすぐにわかった。「飲み物をくださらない?」というのに、ちゃんと応えてくれたんだもん。
時代を感じたのは、結婚する前のモードの不自由さ。彼女は自分のことを自分で決めさせてもらえない。兄か伯母(叔母?)の言うことに従うしかない。自由なのは絵を描くときだけ。足が不自由そうだけど、ここまで制限されるとは他にも何かあるの???ガラスの心とか・・・・。プロローグでは息をするのも大変そうだったけど・・・・。としばらく構えていたけれど、足が不自由なだけだった。(後で先天性のリウマチで肺疾患にもかかったとわかる。)
イーサン・ホークは、こんな声だっけ?別人みたい。これまでにない役どころだった。
(2018/07/17 ウイークエンド・キネマM)