ネットを含む何人もの映画友だちに好評だったので見逃す手はない。いや~、観てよかった。なに、この切なさは。バーバラ・ストライサンドとロバート・レッドフォードの『追憶』もかなり切なかったが、ミュージカル・アニメでこれほどの切なさを味わえるとは思ってなかった。
20世紀(音楽に疎いので年代がわからない。80年代か90年代?)のニューヨークが舞台で郊外のビーチに観覧車が見えると「あー、コニーアイランド」と思ってしまう。オズの魔法使いのダンスシーンにはワクワクしたし。日本よりアメリカに詳しいのじゃないかというくらいアメリカ映画を観てきたせいで、相当にアメリカナイズされているなぁ。そのせいか、ツインタワーが見えるたびに同時多発テロを思ってしまう。
ドッグもロボットも互いの意に反して離ればなれになり、会いたくても会えないまま時が過ぎ、それぞれ別のパートナーができた。それでも互いのことは忘れられずにいる。忘れられないままでもいいではないか。新しい一歩を踏み出すことが大事なんじゃないだろうか。同時多発テロからおよそ四半世紀。愛する人を失った人に、そう語りかけているように思えた。
見終わって夜9時。地下駐車場から追手筋へ出て人の多さにビックリ!高知県の人口がここに集中しているのでは!?酔っ払いに当たらないよう運転にめっちゃ緊張した。
(2025/01/11 キネマM)
「ロボット・ドリームズ」、観られて良かったです。ラストを僕は、「シェルブールの雨傘」「ラ・ラ・ランド」のような切なさと思っていましたが、未見ですが「追憶」のラストもそんなだったんですね。
ロボットは改修されていましたが、姿かたちが変わっていなければ隠れる必要はなかったんでしょうか?
見逃さずにすんでよかったです。
「シェルブールの雨傘」「ラ・ラ・ランド」は観ていますが、その切なさはすっかり忘れていて、「追憶」の状況は「ロボットドリームズ」とは少し異なるのですが覚えていたんです。
姿形が元のままでも、やっぱり隠れたんじゃないでしょうか。隠れた理由はお互い別のパートナーがいて、ドッグもそれなりに幸せそうだし、お互いの思いがそれほどのこってなかったら再会しても懐かしいねぇで終わったかもしれないけど、未練があるから再会しない方がパートナーにもドッグにも各人にとってよかったと思います。