わはははは!笑った~!
美しいシーン。涙が出た~。
思いもよらぬ筋書きがいい。
魅力的で可笑しい登場人物がいい。
音楽、泣かせる。
映画している。
『ミラーズ・クロッシング』のコーエン兄弟が帰ってきたという感じだ。
[追記]
『ミラーズ・クロッシング』で森の中を帽子が風に舞っていくシーン。あのワンシーンがあるだけで「よかった~」と思い出すことしばしばだった(特に『ファーゴ』以降)。今後、コーエン兄弟と言えば、コグバーン(ジェフ・ブリッジス)がマティ(ヘイリー・スタインフェルド)を抱えて馬を駆るシーンを思い出すだろうなぁ。
背景に輝く星。コグバーンの真面目な顔。熱で紅潮したマティ。汗だらけの馬。長い距離。これだけでも美しく泣かせるのに、音楽(うるる~)。映画という夢の中で、またもう一つの夢を見ているようだった。
時を経て、マティがウエスタンショーへ赴いたが一足遅く、コグバーンは亡くなったと聞いて、そばにいたショーのおじさんに「ぼけなす!」と八つ当たりしたのには目が点になった(笑)。おいそれとは泣かん子や!そう思いながらも、身寄りのないコグバーンが会いたいと言っていたのに(マティも会いたかったのに)会えずじまいだったことや、老いては保安官をリタイアし身すぎ世過ぎのためにショーに出てたんだろうなとか、時の流れと人の思いが心にしみてきて何とも味わい深かった。
ラビーフ(マット・デイモン)
チェイニー(ジョシュ・ブローリン)
ラッキー・ネッド・ペッパー(バリー・ペッパー)
TRUE GRIT 監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
(2011/05/07 TOHOシネマズ高知1)