性の賛歌は生の賛歌。人類学入門にエロは必須という、今村監督らしい喜劇だった。
1966年の作品だけど古びてなくて、この感覚は今でも通用する新しさだ。8ミリフィルムの映写に始まり8ミリに閉じて終わる、スクリーン中スクリーンの入れ子細工になっているので、今回は緒方義元:通称スブやん(小沢昭一)というエロ事師について描いたが、他にもエロ事師はおるで~といった感じが伝わってくる。これ一作の中にスブやんだけでなく、たくさんのエロな人々がいたのに、他にもおるで~となると、もう世の中、エロ人だらけだ(笑)。
また、松田春(坂本スミ子)の亡き夫の化身のような巨大な鮒が、あるときはスクリーンを浮遊し、またあるときは占領し、何ともコミカル、かつ、シュールだった。
幸一(近藤正臣)/ケイコ(松田恵子)
監督:今村昌平
(2013/07/05 あたご劇場)
お茶屋さん、こんにちは。
今日付の拙サイトの更新で、こちらの頁をいつもの直リンクに
拝借したので、報告とお礼に参上しました。
追悼上映としては、とってもナイスな選定ですよねー。
『競輪上人行状記』に続けての本作の上映に快哉をあげました。
>これ一作の中にスブやんだけでなく、たくさんのエロな人々がいたのに、
>他にもおるで~となると、もう世の中、エロ人だらけだ(笑)。
いや全くそのとおりで、実に天晴れでありました(笑)。
どうもありがとうございました。
ヤマちゃん、リンクとコメントありがとうございます。
『競輪上人行状記』、観ればよかったな~。おじさんばかりに紅一点は居心地悪いかもと思っていたら、『「エロ事師たち」より 人類学入門』は女性客が何人も。お客さんの多さに驚きました。
小沢昭一のひとり芝居「唐来参和」を市民劇場で観られてよかったなー。
先日、大好きだったなだいなだも亡くなり、昭和一桁の冥界ラッシュですね(涙)。