「サッチャーと警察が炭坑夫の敵だ。俺たちLGBTと同じだ。」と閃いた主人公。
そうか、LGBTと炭坑夫は同じ敵と闘っていたのか~(笑)。
LGBTの人たちはカンパを集めて、ウェールズでストを継続中の炭坑夫とその家族に届け、ラストのプライド・パレードではその炭坑労組の人たちが労働組合旗を掲げて応援に来てくれた!
歌と踊りがいっぱいで楽しいうえに(ビル・ナイ様はあいかわらず色っぽいし)、垣根をとっぱらって手を取り合うことがどれだけ力になるかを示してくれた作品だと思う。職を失っても差別されても負け続けても、翻らない。それがプライド。でも、一人では心許ないんだなぁ。仲間がいれば心強い。国境も越えて手を取り合って共通の敵(誰?)と闘えば世界平和も夢じゃない。そういうでっかい気持ちにさせられた(笑)。
(原題:PRIDE 2015年高知オフシアターベストテン上映会 2016/07/02 高知県立美術館ホール)
追記
『パレードへようこそ』の感想を書かなきゃと思い出したのは、『怒り』の感想を書いていて、千葉、東京、沖縄の各地で鬱屈を抱えている人たちはバラバラに悩むしかないのかなぁ(人権感覚が備わった人が行う、もう少しマシな政治であれば悩みは軽減されるのではないだろうか)と考えたから。