3月13日(土)に県民文化ホール(オレンジ)で催された国際ソロプチミ スト高知主催の上記の会に行って来ました。 満席でした。
いや〜、萬斎さま、いろっぽい。素で妖気を発していらっしゃいました。話 すこと、ことごとく受けまくり。話術もなかなかのもの。 観世喜正さま、初めてお見受けいたしましたが、この方もお話し上手でいら っしゃいますわね。
狂言は、前進座のお芝居や歌舞伎の一幕で見たことがありましたが、こちら の狂言は、ちゃんと歌われるのですね。狂言ってわかりやすくて、ほんと、 笑えます。
能は、六条御息所が葵上の枕もとへ生霊となって出て来る場面のお芝居でし た。歌がまったく聴き取れないのが残念。英語のヒアリングより難しかった です。なんとか聴き取れるようになりたいものです。
聴き取れなかったので退屈で、やたらと「よぉ〜、よぉ〜」と言っているの が印象に残ったくらいで。 あ、動いてないのに動いているのはおもしろかったです。(←動いていない ように見えるのに、いつのまにか動いているということ。)
そうそう、泥眼の面のときは、本当に貴人で女性のように見えました。さっ き、解説していた観世さまとは別人。 般若の面をつけたときの動きは、また別の動きでした。 能をおもしろがれるようになりたいな〜。
「国際ソロプチミストは、管理職専門に就いている女性の世界的組織で、人 権と女性の地位を高める奉仕活動をしている」とのこと。 ラテン語のソロ(姉妹)とオプチマ(最良の)で作られた言葉、ソロプチミ スト(女性にとって最良のもの)だそうです。 それで、この催しはチャリティーなのだと、入場時に配られたパンフレット で知りました。
1部 トークセッション「能と狂言」
野村萬斎と観世喜正による解説
2部 狂言「悪太郎」
シテ(悪太郎) 野村萬斎
アド(伯父) 野村万之助
アド(僧) 深田博治
後見 月崎晴夫
3部 能「葵上 梓之出 空之祈」
前シテ(六条御息所の生霊) 観世喜正
後シテ(六条御息所の怨霊) 観世喜正
ツレ(照日ノ巫女) 坂真太郎
ワキ(横川小聖) 森 常好
ワキツレ(臣下) 舘田善博
アイ(左大臣の家の男) 深田博治
笛、小鼓、大鼓、太鼓、後見、地謡