自然居士
買われた娘を法師が歌舞音曲で救う。観音の救済劇。
卒塔婆小町
卒塔婆問答。卒塔婆に腰掛けることが善か悪か。深草少将が老いた小野小町に憑依する。
高砂
長寿をことほぐ。高砂の松は万葉集で、住吉の松は古今集。
清経
平家の武将、清経が髪を残して入水する。
井筒
待つ女。
恋重荷
女御の戯れ。老いた男の哀れと滑稽。庶民側に立つ世阿弥。
蝉丸
捨てられた皇子。姉逆髪との再会と別れ。世阿弥の立ち位置。
善知鳥(うとう)
前場は立山、後場は陸奥。猟師の亡霊が旅の僧に古里に形見を持ち帰るように頼む。片袖を証拠に。殺生の快楽と哀しみ。
山姥
百ま山姥の「山姥の曲舞」にもの申す山姥。山の精であり、人間であり、(人よりは仏に近いが、まだ煩悩が抜け切らない)、そして、山を巡り続ける。
弱法師
讒言により勘当された俊徳丸が父と再会する。
杜若
旅の僧が杜若の名所、三河の国八橋を訪ねる。そこに女性が現れ庵に招く。女性は、物着をして舞う。在原業平であり、彼が関係した全ての女性であり、杜若の精を表している。
定家
式子内親王の墓に絡みつく定家の化身の葛。
邯鄲
夢の夢の夢の夢。
安宅
ご存知、勧進帳。
道成寺
ご存知、安珍と清姫。