成島出監督作品にハズレなし。もらい泣きしてしまった。
銀河鉄道の母が銀河鉄道の父(役所広司)のことを「旦那様」と言うとき、始めの2、3回は女中さんか母かわからなかった(^_^;。
明治の人は今よりも世のため人のためを思って生きていたのかもしれない。
これも時代を感じるところだけど、何人かいる子どもの中でも総領は特別なんだな。もしかしたら賢治(菅田将暉)が、期待に反して不出来で一番心配をかけたからかもしれないけど。
ともあれ、親に気持ちをぶつけられるのはいいことだ。
「ほめたでねぇか、いっぱいほめたでねぇか」と父は嘆くが、自信がなくて誉められると思ってないところで誉められても通じない。それでも、気持ちをぶつけてくれたということは、父の愛情はちゃんと通じていたんだろう。
(2023/05/20 TOHOシネマズ高知2)
投稿者: お茶屋
RRR アールアールアール
1月28日からの上映。
午前中からの上映が始まってやっと見れた(^o^)。ロングランのお陰だ。
いっしょに見た妹は、主人公二人が死んだと思ったのが、それぞれ三遍くらいあったそうだ。
(2023/05/13 あたご劇場)
せかいのおきく
「今作の世界は様々な世界が統一されたもの」というのは、読み返して自分でもわかりにくかった(^_^;。「世界で一番好きなおきく」というときの世界は「全世界」のことと言いたかった模様。
黒木華の口跡がめちゃくちゃ気持ちよくて、おきくが声を失ったことが残念至極だったけれど、おきく自身が損なわれることはなく、これまた気持ちよく可愛く、ナイスなキャラクターだった。
(2023/05/10 TOHOシネマズ高知3)
生きる LIVING
唯一知っているスクリーンサイズのスタンダードとオープニングの色調が時代を感じさせてくれる。丁寧に作られた作品だ。オリジナルに対するリスペクトも感じさせられる。黒澤明監督の『生きる』が若干上から目線な(?)圧があったのに対して優しい作品で、しかもビル・ナイ様が主演なのでとても好みだ。ビル・ナイ様が演じる課長さん(?)は、早くに妻を亡くし息子との意思疎通も控えめで内に悲しみを秘めているような感じだけれど、どこか可愛らしさとユーモアもある抑制の効いた(私の持っているイメージの)イギリス人らしいイギリス人でグッドなのだ(課長さんはスコットランド出身だそうだけど)。「ゴンドラの唄」は出てこないけれど、スコットランドの民謡「ナナカマドの木」が、公園で遊ぶ子どもたちのラストシーンにピッタリで名翻案だと思った。
もうこの年になると(あるいは色んな生き方があると多少知るようになると)、別に生き生きと生きられなくてもいいと思う。自分自身では、あまり欲がないから幸せだという気がする。ゾンビでも最期にがんばってちいさな満足感を得た課長さん、幸せだったよね。
(2023/04/15 TOHOシネマズ高知3)