楽しかった!
なんでだろ?(笑)
う~ん、やはり俳優かな。
エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)、美しい~~。もう少し太ってもいいと思うけど、フランク(ジョニー・デップ)を見つめる瞳がキラキラしたときは、「恋する女はきれいさ~」と郷ひろみが歌うのだった。
予告編を見たときは、「ジョニー・デップが平凡な数学教師????見えな~い!観る前からミスキャスト!」と決めつけていたが、ここに懺悔(u_u)。パジャマ姿でベネチアの屋根伝いに悪漢から逃れる姿は思い出しても可笑しい。でも、それ以上に、時折見せる諦めと疲れと哀しみが混じったような瞳の表情が、オーラも何もないのに、彼の過去を偲ばせるには充分なのだった(涙)。(完全に騙された(笑)。)
フランス(イケメン)警察の人々もベネチアの賄賂警察も、身の毛がよだつほど恐ろしい額ぼくろの親分(スティーヴン・バーコフ)もよかったし、アチソン警部(ポール・ベタニー)のしてやられ具合も、主任警部(ティモシー・ダルトン)の丹波哲郎風味も面白かった。
ポール・ベタニーは、ぜひ、もういちどドクター・マチュリンを!オーブリー艦長(ラッセル・クロウ)とのコンビを観たいよー。(この二人でホームズとワトソンも観たい。)
あ、そうそう、リヨンからベネチアへ向かうとき、緑の木々が映されるんだけど、この緑色がエメラルドっぽい緑で変だと思った。1、2年前にも緑色が変な映画を観たけれど。
(TOHOシネマズ高知3 2011/03/19)
カテゴリー: 映画の感想
ロンゲスト・ヤード
爽快。面白かった。
刑務所長や看守長対受刑者という刑務所ものの図式でひどい目に遭わされている受刑者たちが、看守チームを相手にアメリカンフットボールの試合をすることになり、それまでの鬱憤を晴らすという面白さにとどまらず、全力を出し切った後の爽快感(悔いのなさ)が伝わってくるところに感動した。
また、男くさすぎてイマイチ好みでなかったバート・レイノルズが、流れに身を任せた感じで生きている元フットボーラーを演じて味わいがあり、見直した。
70年代のファッション、いいなぁ(笑)。ユーモラスな場面がたくさんあるのもイイ。
試合の残り7秒をスローモーションで描いて手に汗握らせてくれたのは、『カリフォルニア・ドールズ』のロバート・アルドリッチ監督だった。クラッシュを最小限に抑えた冒頭のカーチェイスも見事だった。
(TOHOシネマズ高知2 2011/03/19)
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
面白かった!
ミカエルをはじめ、警備会社の上司や若い外科医など、リスベットに好意を持って接してくれる人がいるのがとても嬉しい(それで狂卓の騎士なのだろうか)。あ、そうそう3では登場しなかったけれど、前の後見人も!リスベットが前の後見人を訪ねたシーン、温かかったな~。同じく2の登場人物であるリスベットの恋人(?)も泣かせる。彼女が誕生日のプレゼントと言ってくれたシガレットケースで生き埋めから生還するのもよかった。リスベット、みんなに好かれているじゃん。世の中、父ちゃんみたいな人ばかりじゃないよ。3の看守の姉さんもやさしかったし。
それにしても日本でも150cmは小柄な方だけど、巨人の国スウェーデンではビックリな小ささなんだろうなぁ。
ジョディ・フォスターは大人になって歩き方が変わってしまったけど、リスベットの外股歩きよ、永遠に!
三作で終わるのはもったいないキャラクターだった。
(あたご劇場 2011/02/27)
英国王のスピーチ
『ラストエンペラー』で溥儀(ジョン・ローン)を可哀想に思った私は、これほど庶民を不幸にしていいなら私にも総理大臣ができると自信を持たせてくれた元首相小泉何某や現首相にも、同情できる不幸があれば涙するのではないかと危惧していたところ、英国王の言語障害とその原因には一滴の涙も出なかったので、小泉何某に同情することはないかもしれないと若干気が楽になった。
ジョージ6世(コリン・ファース)のユーモアのあるセリフには笑わせてもらった。また、言語障害克服訓練が面白かった。それにくらべて、公式のスピーチの内容はつまらない(としたものだ)。特に映画の最後のスピーチは内容が内容だけに、いかに上手く話せても「よかったね」と感じなかった。ジョージ6世にとってよかったのであって、国民のためにはよいことでもなんでもないと思ってしまった。最初のスピーチが最もスリリングで痛ましくて、ヨーク公には気の毒だけれど映画としてはよかったと思う。
俳優を目指していたライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)が、戦争神経症で言語障害になった人たちをサポートするうち専門家になっていったというのが、非常に印象に残った。
『ヒアアフター』で見かけたデレク・ジャコビが大司教役で出ていて、「また、出たー!」と(^_^;。実はこの人の顔がちょっと怖くて苦手。
灰緑色がきれいだった。
(TOHOシネマズ高知6 2011/02/27)