男優「玉手箱」

能書き

  • シャイア・ラブーフ『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』『ニューヨーク、アイラブユー』
  • ギャスパー・ウリエル『かげろう』
  • ヒース・レジャー『チョコレート』
  • ダニエル・クレイグ『Jの悲劇』『007 スカイフォール』
  • 永瀬正敏『息子』『隠し剣鬼の爪』『毎日かあさん』
  • 西島秀俊『帰郷』
  • オダギリジョー『血と骨』
  • 安藤政信『キッズ・リターン』『サトラレ』
  • イ・ビョンホン『JSA』『王になった男』
  • ソル・ギョンク『ペパーミント・キャンディ』『オアシス』
  • ソン・ガンホ『シークレット・サンシャイン』
  • ハン・ソッキュ『八月のクリスマス』
  • トニー・レオン『悲情城市』『インファナル・アフェア』
  • マックス・フォン・シドー『ペレ』
  • デンゼル・ワシントン『グローリー』
  • ヴィゴ・モーテンセン『インディアン・ランナー』『G.I.ジェーン』
  • レイフ・ファインズ『ナイロビの蜂』
  • ユアン・マクレガー『ムーラン・ルージュ』
  • エイダン・クイン『わが心のボルチモア』
  • サミュエル・L・ジャクソン『ジャンゴ 繋がれざる者』『愛する人』
  • ホアキン・フェニックス『グラディエーター』『サイン』
  • ヴァル・キルマー『トップ・シークレット』『ウィロー』『サンダー・ハート』
  • ジム・キャリー『マン・オン・ザ・ムーン』
  • マイケル・キートン『バットマン・リターンズ』『から騒ぎ』『ドリーム・チーム』『ザ・ペーパー』
  • ケビン・コスナー『ファンダンゴ』『アンタッチャブル』『パーフェクト・ワールド』
  • レオナルド・ディカプリオ『ギルバート・グレイプ』『タイタニック』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『華麗なるギャツビー』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
  • ジョン・マルコヴィッチ『プレイス・イン・ザ・ハート』『シェルタリング・スカイ』『シークレット・サービス』
  • ジョニー・デップ『ギルバート・グレイプ』
  • リバー・フェニックス『スタンド・バイ・ミー』『マイ・プライベート・アイダホ』
  • ミッキー・ローク『ランブル・フィッシュ』『ジョニー・ハンサム』
  • クリストファー・ランバート『ハイランダー』
  • ダニエル・デイ=ルイス『マイ・ビューティフル・ランドレット』『エイジ・オブ・イノセンス』
  • ゲイリー・オールドマン『プリック・アップ』『レオン』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』「ダークナイト・シリーズ」
  • トム・ハンクス『ビッグ』
  • ジャッキー・チェン『ライジング・ドラゴン』
  • ジョン・ローン『ラスト・エンペラー』
  • ジェレミー・アイアンズ『戦慄の絆』
  • マーティン・シーン『白い家の少女』『カサンドラ・クロス』
  • クリストファー・ウォーケン『ディア・ハンター』『デッド・ゾーン』
  • デニス・クエイド『さよならジョージア』『エデンより彼方に』
  • デニス・クリストファー『ヤング・ゼネレーション』『フェイドTOブラック』
  • シルベスター・スタローン『ロッキー』
  • ジーン・ハックマン『スケアクロウ』『フレンチ・コネクション』『フレンチ・コネクション2』『クリムゾン・タイド』
  • アル・パチーノ『セルピコ』
  • ロバート・デ・ニーロ『タクシー・ドライバー』『ゴッドファーザーPART2』『フローレス』
  • アラン・ドロン『冒険者たち』(野沢那智の声で)

謝辞:間借り人の映画日誌のヤマちゃんの「我が"女優銘撰"」を真似っこさせていただきました。

シャー・ルク・カーン祭り

あやうし、ユアン・マクレガー。世界一チャーミングな男優の座にシャールクが猛追しています。(判定員:お茶屋)
ここのところ毎夜シャールク祭りなんだけれども、シャールクにそれほど関心がない方にもおすすめできる動画に出会えたのでご紹介。いずれもyoutubeです。

Maula Mere le le Meri jaan by Rahman Ali, Music ka maha muqabla, HQ*
インドののど自慢番組だそうで、なかなか良い曲、素敵な歌声です。聴いているお客さんの表情もいいし、シャールクも魅力的です。この動画を知ったのは、SRKに生き方と英語を学ぶブログのMaula Mere Lele Meri Jaanというページで、訳詞と解説をしてくださっています。次に一部を引用しますが、シャールクがイスラム教徒と知ったうえで上記の動画を見ると胸に響くものがあります。

「イスラム教徒ではあってもインド国民として、他宗教とも協調しながら国家に忠実に生きてきたのに、こうして私をお見捨てになるのならば、どうぞ命をもお召しください」と国旗すなわちインド国家に対して歌っています。イスラム教徒には心に染みるというか突き刺さるような歌詞ですね。(yurakさんの「SRKに生き方と英語を学ぶ」ブログより)

このブログには「シャー・ルク・カーン物語まとめ」というカテゴリーがあって、シャールクのお父さん(ミール)の話から始まるので、英国から独立する際、インド(ヒンズー教徒が多数)とパキスタン(イスラム教徒が多数)に分裂し、ミールはインドに彼の兄弟はパキスタンにと別れてしまう事情なども語られていてシャールクを抜きにしても興味深い読み物になっています。(シャールクファンには、もちろん一押しのブログです。何てったって愛を感じますわ~。)

お次はディーピカーファンには見逃せない動画。
“Love Mera Hit Hit” Film Billu | Shahrukh Khan, Deepika Padukone
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』でシャンティプリヤを演じたディーピカー・パードゥコーンとオームを演じたシャールクが共演した映画が他にもあったのですね!

作家の性『風立ちぬ』

町山智浩が映画『風立ちぬ』を語る←youtubeです。25分くらい。始めの方は、それほどでもないけれど、ものを作る人はどんなに危険な状況でも妄想をやめないという「妄想族」のあたりから面白いと思いました。

町山智浩さんの『風立ちぬ』の解説が深かったので書き起こしました。←上記のラジオ番組を2ページにわたって書き起こしてくれています。そのうえ、話題にのぼったユンカース博士、ゾルゲ、オッペンハイマー(原爆を作ったけれど使用には反対した人)などの写真を貼り付けていたり、町山さんが「二郎と菜緒子が療養より二人でいることを選んだ心の内は、軽井沢で合唱する「ただ一度だけ」の歌詞が語り尽くしている。」と言えば、youtubeの「ただ一度の(ドイツ映画 会議は踊る、より)」へリンクしたりと至れり尽くせりです。

『風立ちぬ』の中で「10年間、全力で頑張れ(力を尽くせるのは10年だけだ)」というようなセリフがあって、それを聞いたとき宮崎駿監督は10年以上頑張っているのにおかしいなと思ったのです。それと、名作を連発する映画監督の黄金期というものがあるとして、黄金期って10年くらいなのかしらとも思ったのです。ちょっと引っかかるセリフだったわけですが、宮崎監督の「今度は本気、引退宣言。」を聞いて腑に落ちました。

うえの町山智浩さんの解説を聞いて、『風立ちぬ』は何を見ても聞いても、寝ても覚めても創作のことを考えてしまう作家の性(罪深さのようなものも含めて)を描いた作品でもあったと教えられたわけですが、宮崎監督はそういう性のようなものがイヤになったわけではなくて、年齢的に集中力が持続しなくなったから長編アニメから引退するとのことです。ということは、ジャッキー・チェンと同じだと考えればいいわけですね。ジャッキーもアクションを完全に封印したわけではないものね。

『風立ちぬ』から脱線して、こぼした町山さんのお話、今のほとんどの日本映画は外国では通用しないというのに、あ痛多々でした。こんな風にちゃんと批評しながらも面白い映画評論家って近年あまりお目に掛からなかったので、もっと淀川さんくらい表に出てほしいなーと思ったことでした。

「高慢と偏見」BBC

毎年、新緑の季節になると見たくなるBBCのテレビドラマ「高慢と偏見」(1995)。ほらほら~、緑がきれいー!
「高慢と偏見」
いつの頃かDVDを買って繰り返し見ていたんだけど、それは字幕版のみ。吹き替え版が出るのをじっと待っていた。そしたら、えーっ、2011年12月に発売されてたの~!と先日の黄金週間に知って即注文。既に3回見た(笑)。
19世紀のラブロマンスというか、婚活事情というか、ストーリーがわかっていても風景、建物、衣装等が美しく、登場人物も主役から脇役、端役に至るまで適材適所で会話が辛辣だったり愉快だったり何遍見ても面白い。

「高慢と偏見」ミスター・ダーシー
ミスター・ダーシー(コリン・ファース)。登場したては田舎の社交界を見下した感じ。自尊心が高く尊大に見える。そのうえ嘘がつけない正直者で、社交辞令を言わず、気に入らない相手には不機嫌な表情のまま接するので、偉そうに見えることこの上なし。大金持ちだから世間の評判が悪くても困ることは一つもない。もし、ミス・エリザベス・ベネット(ジェニファー・イーリー)に求婚を拒絶され、自らを省みることがなかったら、一生「高慢な人」という評判を背負うことになったかもしれない。

「高慢と偏見」おじぎ
しかし、そんな彼も身分の低い人に対して「おじぎ」ができるようになった!

「高慢と偏見」どうしたのかしら
「あれが、高慢なミスター・ダーシーなの?気さくで感じのいい紳士じゃないの。」
「あんなに変わってしまって私も驚いているの。いったいどうしたのかしら?」
いや~ん、ミス・ベネット。あなたが、こっぴどく振ったから、自己改革したのよ~。改革には痛みを伴うじゃなくて、痛みを克服しようと改革したのよ~。

「高慢と偏見」恋する瞳
恋する男子はキレイさ~、けしてお世辞じゃないよ~

「高慢と偏見」恋する瞳
あわてないで、お嫁サンバ
一人のものになる前に、まだまだイロイロあるのよね~

「高慢と偏見」レディ・キャサリン・デ・バーグとの対決
ミス・ベネットとダーシーの伯母レディ・キャサリン・デ・バーグとの対決。「どこがレディじゃ」というほど、理不尽、かつ、高圧的にミス・ベネットを責める。しかし、リジー(ミス・ベネット)も負けてない。二人の激突・丁々発止は、ミスター・ダーシーの求婚シーンに並ぶ最大の山場だ。レディ・キャサリンみたいに言われると、私など頭の中が真っ白になって一言も言い返せないが、リジーは頭の回転が速いので論理的にも完璧に反論する。怒り心頭に発しているにもかかわらず、抑制がきいて言葉づかいが乱れない(あっぱれ)。

リジーは聡明で機知に富み、活発で生き生きと輝いている。とても賢いのに(美男子という設定で)物腰の柔らかいミスター・ウィッカムにコロリと欺されるし、ミスター・ダーシーにプライドを傷つけられて「なんて嫌な人」と思い込み、彼の率直さや誠実さに気づくまでえらく回り道をしてしまう。そういう弱点を含めて、今まで出会った古今東西の登場人物のうちで最高に魅力的なヒロインだ。

レディ・キャサリンとダーシーを比較すると、よい家柄に生まれ高い身分を誇りに思っていることは同じでも、そういう身分の者のあるべき姿像が伯母と甥とでまったく異なることに気づく。リジーがダーシーを拒絶したとき、ダーシーの胸に一番堪えたのが「あなたがもっとジェントルマンらしく振る舞ってくださっていたら」という非難だ。身分の高い者は教養を身につけ品位を保たなければならない、それでこそジェントルマンという思いがあったのだろう。ジェントルマンらしくなかったという指摘を非常に重く受けとめたということは、それだけ誇り高いということだ。言い換えれば、誇りに思えば思うほどジェントルマン度が高くなるということだと思う。

「高慢と偏見」二度目の求婚
ハッピー・エンディング。
しあわせ(^_^)。