能書き

今、シャー・ルク・カーンを男優「玉手箱」に入れると、玉手箱が火事になってしまいそうー。もう少しほとぼりを冷まさないといけません。

「気分」という基準で選んだ男優さん方、見事に主演男優ばかり(^_^;。

ジョニー・デップは、もうずいぶん前から好きではなくなっていて、入れるべきか入れざるべきか悩んだあげく、追いかけていた時期はけっこう長かったような気がするので過去の思い出として入れました。
それほど好きではない(普通に好き)という点では、オダギリジョーなんかもそうなんだけど、『血と骨』の彼は本当の本当に素晴らしかった。あの輝くばかりの美貌と「この人、早死にする」と思わせる剃刀系の危うさを観るためなら、もう一回我慢して(?)『血と骨』を観てもいいと思うのです。
一見さん的な男優もいます。クリストファー・ランバートは『ハイランダー』という作品ゆえに玉手箱入りしたという感じです。

かなり好きで、これからも追いかけたいのに、これという作品がなくて困ったのが西島秀俊。いっぱい出演しているのにねー。しょうがないので、もう1回観てもいいと思える『帰郷』を入れました。一番、彼らしいキャラクターだし(笑)。
かねがね素晴らしい演技派と思っていたサミュエル・L・ジャクソンも是非入れたいと思っていたので、『ジャンゴ 繋がれざる者』があって本当によかったです。素晴らしいと思っていたくせに、作品が思い浮かばないという忘れっぽさでして(^_^;。

男優とともに選んだ作品は、もう一度観たいと思えるものに限りました。だから(またジョニー・デップを引き合いに出すけど)、つい一人芝居になってしまう彼の演技の悪いクセを最も活かせた『エド・ウッド』を入れたいのに入れていません。
こうして選んだ作品は、初めて出会ったときの作品が多いですが、ジョン・ローンは『ラスト・エンペラー』にしてしまいました。『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』が第一次接近遭遇の作品で、主役のミッキー・ロークを喰うような神々しさでしたのに。う~ん、差し替えましょうか、どうしましょう。だけど、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』をもう一度観たいと思わないものでしてね。

余談ですが『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』は、私に「芥子粒」を教えてくれた映画なんです。この映画を観るまで芥子粒がどんなものか知りませんでした。この映画を観てから、あんパンのうえに乗っかっているのは芥子粒であるとわかった次第です。いやー、映画って本当に勉強になりますね。

さて、今後、どんな男優が玉手箱入りするでしょう?高良健吾くんを入れたいなー。でも、作品がないなー。『フィッシュ・ストーリー』で入れちゃおうか。などと、ひじょーに楽しい男優選びです(^_^)。

男優「玉手箱」

能書き

  • シャイア・ラブーフ『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』『ニューヨーク、アイラブユー』
  • ギャスパー・ウリエル『かげろう』
  • ヒース・レジャー『チョコレート』
  • ダニエル・クレイグ『Jの悲劇』『007 スカイフォール』
  • 永瀬正敏『息子』『隠し剣鬼の爪』『毎日かあさん』
  • 西島秀俊『帰郷』
  • オダギリジョー『血と骨』
  • 安藤政信『キッズ・リターン』『サトラレ』
  • イ・ビョンホン『JSA』『王になった男』
  • ソル・ギョンク『ペパーミント・キャンディ』『オアシス』
  • ソン・ガンホ『シークレット・サンシャイン』
  • ハン・ソッキュ『八月のクリスマス』
  • トニー・レオン『悲情城市』『インファナル・アフェア』
  • マックス・フォン・シドー『ペレ』
  • デンゼル・ワシントン『グローリー』
  • ヴィゴ・モーテンセン『インディアン・ランナー』『G.I.ジェーン』
  • レイフ・ファインズ『ナイロビの蜂』
  • ユアン・マクレガー『ムーラン・ルージュ』
  • エイダン・クイン『わが心のボルチモア』
  • サミュエル・L・ジャクソン『ジャンゴ 繋がれざる者』『愛する人』
  • ホアキン・フェニックス『グラディエーター』『サイン』
  • ヴァル・キルマー『トップ・シークレット』『ウィロー』『サンダー・ハート』
  • ジム・キャリー『マン・オン・ザ・ムーン』
  • マイケル・キートン『バットマン・リターンズ』『から騒ぎ』『ドリーム・チーム』『ザ・ペーパー』
  • ケビン・コスナー『ファンダンゴ』『アンタッチャブル』『パーフェクト・ワールド』
  • レオナルド・ディカプリオ『ギルバート・グレイプ』『タイタニック』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『華麗なるギャツビー』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
  • ジョン・マルコヴィッチ『プレイス・イン・ザ・ハート』『シェルタリング・スカイ』『シークレット・サービス』
  • ジョニー・デップ『ギルバート・グレイプ』
  • リバー・フェニックス『スタンド・バイ・ミー』『マイ・プライベート・アイダホ』
  • ミッキー・ローク『ランブル・フィッシュ』『ジョニー・ハンサム』
  • クリストファー・ランバート『ハイランダー』
  • ダニエル・デイ=ルイス『マイ・ビューティフル・ランドレット』『エイジ・オブ・イノセンス』
  • ゲイリー・オールドマン『プリック・アップ』『レオン』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』「ダークナイト・シリーズ」
  • トム・ハンクス『ビッグ』
  • ジャッキー・チェン『ライジング・ドラゴン』
  • ジョン・ローン『ラスト・エンペラー』
  • ジェレミー・アイアンズ『戦慄の絆』
  • マーティン・シーン『白い家の少女』『カサンドラ・クロス』
  • クリストファー・ウォーケン『ディア・ハンター』『デッド・ゾーン』
  • デニス・クエイド『さよならジョージア』『エデンより彼方に』
  • デニス・クリストファー『ヤング・ゼネレーション』『フェイドTOブラック』
  • シルベスター・スタローン『ロッキー』
  • ジーン・ハックマン『スケアクロウ』『フレンチ・コネクション』『フレンチ・コネクション2』『クリムゾン・タイド』
  • アル・パチーノ『セルピコ』
  • ロバート・デ・ニーロ『タクシー・ドライバー』『ゴッドファーザーPART2』『フローレス』
  • アラン・ドロン『冒険者たち』(野沢那智の声で)

謝辞:間借り人の映画日誌のヤマちゃんの「我が"女優銘撰"」を真似っこさせていただきました。

シャー・ルク・カーン祭り

あやうし、ユアン・マクレガー。世界一チャーミングな男優の座にシャールクが猛追しています。(判定員:お茶屋)
ここのところ毎夜シャールク祭りなんだけれども、シャールクにそれほど関心がない方にもおすすめできる動画に出会えたのでご紹介。いずれもyoutubeです。

Maula Mere le le Meri jaan by Rahman Ali, Music ka maha muqabla, HQ*
インドののど自慢番組だそうで、なかなか良い曲、素敵な歌声です。聴いているお客さんの表情もいいし、シャールクも魅力的です。この動画を知ったのは、SRKに生き方と英語を学ぶブログのMaula Mere Lele Meri Jaanというページで、訳詞と解説をしてくださっています。次に一部を引用しますが、シャールクがイスラム教徒と知ったうえで上記の動画を見ると胸に響くものがあります。

「イスラム教徒ではあってもインド国民として、他宗教とも協調しながら国家に忠実に生きてきたのに、こうして私をお見捨てになるのならば、どうぞ命をもお召しください」と国旗すなわちインド国家に対して歌っています。イスラム教徒には心に染みるというか突き刺さるような歌詞ですね。(yurakさんの「SRKに生き方と英語を学ぶ」ブログより)

このブログには「シャー・ルク・カーン物語まとめ」というカテゴリーがあって、シャールクのお父さん(ミール)の話から始まるので、英国から独立する際、インド(ヒンズー教徒が多数)とパキスタン(イスラム教徒が多数)に分裂し、ミールはインドに彼の兄弟はパキスタンにと別れてしまう事情なども語られていてシャールクを抜きにしても興味深い読み物になっています。(シャールクファンには、もちろん一押しのブログです。何てったって愛を感じますわ~。)

お次はディーピカーファンには見逃せない動画。
“Love Mera Hit Hit” Film Billu | Shahrukh Khan, Deepika Padukone
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』でシャンティプリヤを演じたディーピカー・パードゥコーンとオームを演じたシャールクが共演した映画が他にもあったのですね!

作家の性『風立ちぬ』

町山智浩が映画『風立ちぬ』を語る←youtubeです。25分くらい。始めの方は、それほどでもないけれど、ものを作る人はどんなに危険な状況でも妄想をやめないという「妄想族」のあたりから面白いと思いました。

町山智浩さんの『風立ちぬ』の解説が深かったので書き起こしました。←上記のラジオ番組を2ページにわたって書き起こしてくれています。そのうえ、話題にのぼったユンカース博士、ゾルゲ、オッペンハイマー(原爆を作ったけれど使用には反対した人)などの写真を貼り付けていたり、町山さんが「二郎と菜緒子が療養より二人でいることを選んだ心の内は、軽井沢で合唱する「ただ一度だけ」の歌詞が語り尽くしている。」と言えば、youtubeの「ただ一度の(ドイツ映画 会議は踊る、より)」へリンクしたりと至れり尽くせりです。

『風立ちぬ』の中で「10年間、全力で頑張れ(力を尽くせるのは10年だけだ)」というようなセリフがあって、それを聞いたとき宮崎駿監督は10年以上頑張っているのにおかしいなと思ったのです。それと、名作を連発する映画監督の黄金期というものがあるとして、黄金期って10年くらいなのかしらとも思ったのです。ちょっと引っかかるセリフだったわけですが、宮崎監督の「今度は本気、引退宣言。」を聞いて腑に落ちました。

うえの町山智浩さんの解説を聞いて、『風立ちぬ』は何を見ても聞いても、寝ても覚めても創作のことを考えてしまう作家の性(罪深さのようなものも含めて)を描いた作品でもあったと教えられたわけですが、宮崎監督はそういう性のようなものがイヤになったわけではなくて、年齢的に集中力が持続しなくなったから長編アニメから引退するとのことです。ということは、ジャッキー・チェンと同じだと考えればいいわけですね。ジャッキーもアクションを完全に封印したわけではないものね。

『風立ちぬ』から脱線して、こぼした町山さんのお話、今のほとんどの日本映画は外国では通用しないというのに、あ痛多々でした。こんな風にちゃんと批評しながらも面白い映画評論家って近年あまりお目に掛からなかったので、もっと淀川さんくらい表に出てほしいなーと思ったことでした。