イン・ザ・ハイツ

やっぱりミュージカルは楽しい!
ラップ?ヒップホップ?その系統の音楽は、あまり好きではないけれどノリノリだった。歌も踊りも色々系統が混ざっていたような気がする。水中でバレエみたいに足を動かしているのには笑った。ヒスパニックがバラエティに富んでいる証しだろうか?
「おおーっ」となったのは、ニーナ(レスリー・グレイス)とベニー(コーリー・ホーキンズ)がジョージ・ワシントン橋を背景に『ウエストサイド物語』で見たようなビルの壁面で歌い踊るシーン。映画の魔法だ。

お話はウスナビ(アンソニー・ラモス)の青い鳥探しが主軸で、バネッサ(メリッサ・バレラ)との恋物語でもある。それに、移民一世で皆の母親的存在であるアブエラ(オルガ・メレディス)から、ニーナの父ときて、不法移民の子どもサニー(?)まで、ヒスパニックが受ける差別や不法移民の状況など織り込まれているが、忍耐と信仰を持って真面目に働くというポジティブ路線が貫かれている。それにしても不法移民という名詞はどうにかならないものか。手続き未完了移民とかの方が、まだ実態に合っていてマシだと思う。真面目に働いている人を大事にしてほしいと私などは思うのだが、この映画の作り手は一歩も二歩も進んでいてサニーにはデモや集会に参加させ、退学しようとしていたニーナには卒業して政治家になり移民の状況を変える決意をさせる。あくまでポジティブ、合理的。
アメリカ映画っていいなあと改めて思った次第。
(2021/08/04 TOHOシネマズ高知1)

「ミロコマチコ いきものはわたしのかがみ」展

年間の企画展などを載せたリーフレットで「海の呼吸」を見て、「よさそう」と思って行って「ビンゴ!」だった。アンリ・ルソーや田島征彦、田島征三、茂田井武など、わたし好みの系統だ。食べたもので私たちの体が出来ていたり、私たちと動植物が土や水を介して繋がっているということが感じ取れる絵からは、宮沢賢治を彷彿させられたりした。初めて知ったミロコマチコさん、閉幕までにもう一度行きたい。(こんなこともあろうかと、年間鑑賞券を買ったのだ。えへへ。)

配色がとてもいい。描かれている生き物や植物も大らかで面白い。音楽のライブで即興で描いた絵など、そのまま完成形!
雑誌の表紙や本の装丁、デパートの紙袋などなどを見ると、おしゃれ~。製品と原画が展示されていて、製品はデザイナーさんが一手間かけているのかな?いずれにしても、原画からおっしゃれ~。そりゃ、受けます、売れますって。と思っていたら売店にはグッズがたくさんあって、あれもこれもほしいな~という感じ。
生き物が擬人化されていないのもイイ。何を考えているのかわからない目が生き物の目だ。とにかく生き物は(野生動物のテレビ番組や飼い猫やなんかは)、そんな目をしている。
絵本の原画の展示の仕方は絵の迫力と擬音擬態語がうるさくて、息が詰まりそうでちゃんと見ることが出来なかった。次回は流さず見たい。
もともと金色とか印象深い作品があったが、奄美大島に移住してからの作品は金銀(?)がうまく使われていて、南の島の明るさが伝わってくる。奄美では得体の知れないものを描くようになったなぁ。

子どもの頃読んでいた絵本、人形劇の人形(?)、焼き物などの参考資料も面白かった。特にクロッキー帳(なんでもノート)は、私も作りたいと思っていた(映画のよかったシーンとか、植物のスケッチとか)が、ぜんぜん頭に浮かばないし手も動かないのでやめたことがある。日々、あふれ出るイメージを描きとめ、メモることが出来るミロコマチコさんは、やはり作家になるべくしてなった人だと思った。
(2021/08/02 高知県立美術館)

暑中お見舞い2021

朝と夕方は賑やかな蝉も日中は休憩するようで、今の木陰なら静で、いい風が吹いているかも。と言いつつ、冷房の効いた部屋で脳みそが茹であがるのを防いでいます。
皆さま、馴染んできた新型コロナと50年ぶりのトーキョー五輪の夏をいかがお過ごしでしょうか。どうぞ御身をお大事にされて、秋の衆議院議員選挙には投票率のアップに貢献されますようお願い申し上げます。前回の投票率は53%くらいなので、せめて80%くらいにならないと、不完全とは言え民主制度にまでたどり着いた先人の血と汗と涙に申し訳が立ちません。周りの人にも今から一声かけて80%を突破できるようファイティンでございます。

書道

今年の4月から月三回、書道教室に通っております。
楽し~い(^o^)。
上手になるには何年もかかるので早く始めた方がいいんだけど、子どもの頃はお金が、大人になってからは時間がなくて、始まりが今になりました。長生きするぞー!園芸といい、歳月がかかるものばかりや(笑)。
始めてから本やyoutubeも参考にして、色々面白いです。
書道って日本では教育書道と芸術書道に分けることが出来るそうな。教育書道の方は筆の腹を使っているのかな平面的な感じ、芸術書道は穂先のバネを使っているのかな立体的な感じに思えます。
五書体は、篆書→隷書→草書→行書→楷書の順に完成していったというのもビックリでした。隷書の後は楷書→行書→草書と思うじゃないですか。篆書も秦の始皇帝が小篆に統一したとのこと。楷書の完成は唐の時代です。高校では美術を選択していたから、ぜんぜん、知らなかった~。

제17회 탄허대종사선서함양전국휘호대회 명제 #2 궁체흘림(youtube)
Ran TV 란티비さんのチャンネル。ハングルの書もとても美しい!

爱好书法的古稀老者,笔酣墨饱,中华文化之美尽收眼底!(youtube)
常老说书法さんのチャンネル。中国又は台湾の方でしょうか、筆が魔法の杖のよう!

多木洋一さんの「書を楽しむ法」「補筆について」が凄く面白かったので、一読をお勧めします。

歴史こぼればなし的なことは、松韻さんが立て板に水で説明がめっちゃ上手。
工藤松韻【書道チャンネル】(youtube)

絵画

上記をご覧のとおり、遅ればせながらyoutubeに嵌まっております。
山田五郎 オトナの教養講座は、チャンネル登録数約25万人ですから、ご存じの方も多いかも。めっさ面白いですよね。これでアンリ・ルソーがますます好きになりました。ドガのオタクぶりには驚きました。セザンヌを下手と言い切っているのも(^o^)。
ピカソは著作権使用料が必要で、閲覧している方々のカンパで二作品のパネルで説明してくれて、ありがたや。1年分の使用料らしいので、まだご覧になってない方はお早めに。
しかし、著作権って25年くらいで充分じゃないですか?死後50年とか70年とか長過ぎ。でもまあ、50年が妥当かな。どんなにパロってもご遺族も許してくれるんじゃないかな。

植物

朝、庭が日陰のうちに水遣りするほかは、なにもしていません。肥料は重荷、植物も水しかほしくないのです。
ゼラニウム、サイコー。氷点下のダメージから立ち直るのに半年かかったけれど、虫もつかず、夏でも咲いてくれます。多少、水遣りが抜かっても大丈夫。
蜘蛛の巣城の我が家は、ダンゴムシ天国でバッタ繁殖地。ジャバザハットも胡蝶蘭の葉っぱに穴を開けています。去年はバッタの殺戮に血眼でしたが、今年は悟りの境地です。冬になれば出てこない。というか、何匹やっつけても、また現れる。胡蝶蘭はあまりにも食害がひどいので、ジャバザハットに薬をプレゼントしています。もっと環境のよいところに置いてあげたいけど、う~ん、来年に向けて考え中。