2024 わたしの今年の漢字

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「2024年の漢字 高 スーパーの買い物、夏の気温、母の行き先」

今年の漢字は「金」だそうで。夏につづいて秋までもあまりの高気温、また、食費、日用品も目に見えて高くなったので、わたしの漢字とかぶるのではないかと予想していましたが外れました。

昨年末に母が退院。2月には一家全員、2度目の新型コロナに罹患。週2回、輸血に通っていた母も5月に亡くなりました。6月にうん十年ぶりで再会したお友だちの影響でフェイスブックを始め、へぼ俳句を発表しています。号は茶風(チャップリンの「ちゃっぷ」)です。10月、妹とデ・キリコ展へ行ったついでに老人ホームの伯母に会ったところ(会えたら会おうということで誰にも言ってなかったため)、伯母から話を聴いた従弟が「呆けた????」と叔父叔母に相談して大騒ぎになっていたらしいです(^Q^)。

年内は『アングリースクワッド』と『ドクターX』と河田小龍展(歴史民俗記念館)へ行きたいな~。高知県立美術館の小龍展は素晴らしいので、まだの方は是非!書道教室でも宣伝しました。

ぼくのお日さま

『ぼくのお日さま』の感想を毛筆で書いた画像

動く絵本

詩情のある映画に感想文は無用。

ほっこり(^_^)、元気をもらえた。タクヤ(越山敬達)とさくら(中西希亜良)の視点だけで十分。大人(荒川コーチ:池松壮亮)の視点は観客と共通するので、私はなかった方がいいと思う。初恋と古恋の対比かもしれないけれど、この場合、作品の美しさを削ぐ気がする。多少削がれても十分美しいのが驚異。

野球もアイスホッケーもうまくないけれど続けているタクヤが、一度のすっぽかしにもめげず、さくらに声を掛けようとする。パワー、パワー(^o^)。タクヤの友だちの男の子もよかった。
(2024/10/19 TOHOシネマズ高知2)

パリのちいさなオーケストラ

『パリのちいさなオーケストラ』の感想を毛筆で書いた画像

万能薬

音楽は、貧富、家柄、障害の有無、人種、性別などを問わない、いろんな意味でバリアフリーであることが描かれていた。だからこそ人を繋ぐことができるという結びが、ボレロの楽曲とともに気持ちのよい幕切れだった。

アルジェリアからの移民二世で指揮者志望の高校生女子ザイア(ウーヤラ・アマムラ)が主人公。努力と才能もすごいけど、行動力がすごい。彼女ならオーケストラを作れるわ。彼女の家族、温かないい家族だった。ただし、子どものためを思ってフランス語オンリーの家庭にしたのは私も残念だと思う。

ザイアの才能を見いだした著名指揮者チェリビダッケ(ニエル・アレストリュプ)は、マジで芸術家だった。言っていることが訳わからん。同感だったのは、アラビア語も話したらよかったのにとザイアの父に言ってたこと。

ザイアが仲間とともに刑務所を慰問したシーン。仲間の中には、刑務所でお勤め中の父に反感を持っている男子もいる。このシーンは台詞なしだったが、演奏する息子と聴いている父の表情だけで泣けてきた。ハイライト。

あと、日常の生活音などがザイアの耳にかかると音楽に変換されていくのを音と映像で表現しているのが、すごく面白かった。昔、伊東四朗と小松政夫が、会話の中の言葉から繋いで歌うコントがあって、あれなら私もよくやっていたが、音楽の才能がある人はこんなことができるんだと感心した。
(2024/10/13 あたご劇場)

ビートルジュース ビートルジュース

『ビートルジュース ビートルジュース』の感想を毛筆で書いた画像

ティム・バートンの玩具箱

やっぱり、ダニー・エルフマンの音楽はティム・バートン監督の作品で本領発揮だ(^o^)。もう最初からワクワクした。モニカ・ベルッチ♥が出てるの~!とクレジット見て喜んでたら、登場の仕方がむちゃくちゃ面白いし。ウィレム・デフォーも可笑しいけど真面目さがにじみ出ていて笑える。前作では子どもの役だったウィノナ・ライダーは母親役だけど、可憐さが残っていて良し。ギザギザ前髪がまだまだイケている。その娘の役のジェナ・オルテガは、クリスティーナ・リッチを彷彿させる容貌で吉♥。そして、大好きなマイケル・キートンのビートルジュースは出番は少ないものの、キレのある動きは健在。ああああ、字幕版で観たかった。

お話は、だまされてあの世に行った娘を助けるため、二度と会いたくなかったビートルジュースの助けを借りるというもの。リディア(ウィノナ)の夫はアマゾンで行方(死因)不明だったのだが、冥界で娘と三人遭うことができて、カフェコーナーで話しているときに夫の身体のあちらこちらのピラニアがピチピチしているのが可笑しい。リディアの父は飛行機の墜落では無事だったが、破片にしがみついて浮いていたところサメにガブッと。こういうシーンはアニメーションにしてくれて、リアルさがみじんもない作品なので安心して笑っていられた。「デューン 砂の惑星」(もしかして「エイリアン」も?)のパロディや、ホントのお迎えのソウルトレインなどなど、小ネタが満載。あの世があんな感じなら逝くのも悪くないかもね。
(2024/10/09 TOHOシネマズ高知2)