令和4年 第10回県展書道 無鑑査展と高橋雨香展

令和4年 第10回県展書道 無鑑査展

とても面白かった。
無鑑査の方々は10名で、それぞれ2作品から4作品を出品している。全部で28作品だからじっくり見ても1時間くらい。複数作品の出品だから個性を発揮しながらも同じ人の異なる雰囲気の作品を見れる。漢字、かな、漢字かな交じり、漢字の書体も色々でバラエティに富んでいる。嬉しいのは頂いた目録を片手に作品の字が読める~!目録の活字と作品の文字を見比べて「ははぁ」とわかってくるし、漢詩の読み下し文なんかありがたかった。無料でいいの!?という感じ。また来年も行こう。
(2022/01/07 高新画廊)

高橋雨香展

美術館のカフェに入ったら個展をやっていた。しかも、最終日。よいものが見れてよかった。
篆書が多く、奥の方に今年の干支の寅があって、12月に書いていたので読めて嬉しかった。雨香さんの寅はすごく可愛らしい寅だった。また、壁一面の大作には驚いた。入り口から小品が並んでいて角を曲がると大きめの「寅」と大作「飛龍」(?)が目に飛び込んでくる。ふと目を転じた窓から見える池にはヨットが浮かんでいて、その帆にも一文字の篆書。企画・製作力に感服した。また、「トンパ経典」のトンパ文字は初めて見聞きしたもので大変興味深かった。
カフェでの個展は、よいめぐり逢いの機会だ。でも、他のお客さんが座っているところの作品は遠慮があって見にくい。機会があったらまた見たいと思い、記名してきた。
(2022/01/31 高知県立美術館のマルクカフェ)

書の道 一日一歩

9月 噛み合わせ

お師匠様が「切るように(斬るように)書きなさい」と言われる。それがどういうことか、わかってきた気がする。揮毫パフォーマンス(テレビ)で紙に筆をぐりぐりとめり込ませるようにしているのを見たことがあるが、半紙に書くときもあれが必要なのだと思う。筆を半紙に沈めるというか、紙と筆先の摩擦の加減が絶妙で筆と紙が噛み合っている状態で書くと強い点画になる。長い縦画は、おおかた真っ直ぐ書けないが、筆と紙が噛み合えばどこまでも真っ直ぐな線を引ける。

摩擦の加減は、紙と墨によって違ってくる。ザラザラした紙は、墨がすぐに染みて噛み合いやすい。ツルツルした紙は、墨がある程度まで紙に染みるのを待って噛み合わせる。墨の濃度や分量も影響してくる。(夏は蒸発が激しくて硯の墨がどろどろになる。お師匠様に言われるまで水で薄めるという発想がなかった(涙)。夏の紙は湿気があるそうだが、あまり感じない。冬になると紙の乾燥を感じるかもしれない。楽しみだ。)
噛み合わせ具合は筆によっても異なるのかもしれないが、今のところあまり感じない。
新型コロナのまん坊(まん延防止等重点措置)の影響で教室はお休み。自主トレに励む。

7月 書きたいことがある

8月末締めきりの昇級試験を受けることになり、同じ文言の楷書、行書、草書の計三枚の半紙を提出すべしで稽古に励んだが、書いている文言の意味がわからない。お師匠様もわからないとのことで、どうして会報のお手本に意味を書いておいてくれないのだろうと思いつつ、自分で調べもしなかった。あまり気持ちのよろしくないことだ。

臨書用に買った本には、巻末に訳があったり、訳はなくてもページの端に読み下し文があったりで、ふむふむと思いながら稽古をしている。書いてあることの意味は大切でしょう。展覧会などで文字自体が読めなくてイラっとしたり、読めても中国語だから意味がわからず詰まらなかったりの経験を積んでいると、書より絵の方が断然面白いと思ってしまう。それでも言葉は最大の発明で最高の道具だと思ってきたので、私におあつらえ向きの趣味だと気がつき入門して本当に良かったと思った。そして、書きたい言葉があることにも気づいた。今はそれをどう書くのかイメージできないけれど、いろんな書に触れるうちにイメージも出来てくるだろう。

6月 臨書

5月 バネ

筆にバネがあることを知った。起筆でバネを生かす。収筆も次画の起筆へ向けてバネを生かす。筆の腹ばかり使うとバネが生かせない。穂先をS字型に曲げるとジャンプできる。

4月 入門

書道教室に通い始めた。月3回の全集中。帰りはスッキリ。スポーツをした後のようだ。
「永」の字が書けるようになった。2画目のハネが、ようよう出来た(ToT)。

「ミロコマチコ いきものはわたしのかがみ」展

年間の企画展などを載せたリーフレットで「海の呼吸」を見て、「よさそう」と思って行って「ビンゴ!」だった。アンリ・ルソーや田島征彦、田島征三、茂田井武など、わたし好みの系統だ。食べたもので私たちの体が出来ていたり、私たちと動植物が土や水を介して繋がっているということが感じ取れる絵からは、宮沢賢治を彷彿させられたりした。初めて知ったミロコマチコさん、閉幕までにもう一度行きたい。(こんなこともあろうかと、年間鑑賞券を買ったのだ。えへへ。)

配色がとてもいい。描かれている生き物や植物も大らかで面白い。音楽のライブで即興で描いた絵など、そのまま完成形!
雑誌の表紙や本の装丁、デパートの紙袋などなどを見ると、おしゃれ~。製品と原画が展示されていて、製品はデザイナーさんが一手間かけているのかな?いずれにしても、原画からおっしゃれ~。そりゃ、受けます、売れますって。と思っていたら売店にはグッズがたくさんあって、あれもこれもほしいな~という感じ。
生き物が擬人化されていないのもイイ。何を考えているのかわからない目が生き物の目だ。とにかく生き物は(野生動物のテレビ番組や飼い猫やなんかは)、そんな目をしている。
絵本の原画の展示の仕方は絵の迫力と擬音擬態語がうるさくて、息が詰まりそうでちゃんと見ることが出来なかった。次回は流さず見たい。
もともと金色とか印象深い作品があったが、奄美大島に移住してからの作品は金銀(?)がうまく使われていて、南の島の明るさが伝わってくる。奄美では得体の知れないものを描くようになったなぁ。

子どもの頃読んでいた絵本、人形劇の人形(?)、焼き物などの参考資料も面白かった。特にクロッキー帳(なんでもノート)は、私も作りたいと思っていた(映画のよかったシーンとか、植物のスケッチとか)が、ぜんぜん頭に浮かばないし手も動かないのでやめたことがある。日々、あふれ出るイメージを描きとめ、メモることが出来るミロコマチコさんは、やはり作家になるべくしてなった人だと思った。
(2021/08/02 高知県立美術館)

暑中お見舞い2021

朝と夕方は賑やかな蝉も日中は休憩するようで、今の木陰なら静で、いい風が吹いているかも。と言いつつ、冷房の効いた部屋で脳みそが茹であがるのを防いでいます。
皆さま、馴染んできた新型コロナと50年ぶりのトーキョー五輪の夏をいかがお過ごしでしょうか。どうぞ御身をお大事にされて、秋の衆議院議員選挙には投票率のアップに貢献されますようお願い申し上げます。前回の投票率は53%くらいなので、せめて80%くらいにならないと、不完全とは言え民主制度にまでたどり着いた先人の血と汗と涙に申し訳が立ちません。周りの人にも今から一声かけて80%を突破できるようファイティンでございます。

書道

今年の4月から月三回、書道教室に通っております。
楽し~い(^o^)。
上手になるには何年もかかるので早く始めた方がいいんだけど、子どもの頃はお金が、大人になってからは時間がなくて、始まりが今になりました。長生きするぞー!園芸といい、歳月がかかるものばかりや(笑)。
始めてから本やyoutubeも参考にして、色々面白いです。
書道って日本では教育書道と芸術書道に分けることが出来るそうな。教育書道の方は筆の腹を使っているのかな平面的な感じ、芸術書道は穂先のバネを使っているのかな立体的な感じに思えます。
五書体は、篆書→隷書→草書→行書→楷書の順に完成していったというのもビックリでした。隷書の後は楷書→行書→草書と思うじゃないですか。篆書も秦の始皇帝が小篆に統一したとのこと。楷書の完成は唐の時代です。高校では美術を選択していたから、ぜんぜん、知らなかった~。

제17회 탄허대종사선서함양전국휘호대회 명제 #2 궁체흘림(youtube)
Ran TV 란티비さんのチャンネル。ハングルの書もとても美しい!

爱好书法的古稀老者,笔酣墨饱,中华文化之美尽收眼底!(youtube)
常老说书法さんのチャンネル。中国又は台湾の方でしょうか、筆が魔法の杖のよう!

多木洋一さんの「書を楽しむ法」「補筆について」が凄く面白かったので、一読をお勧めします。

歴史こぼればなし的なことは、松韻さんが立て板に水で説明がめっちゃ上手。
工藤松韻【書道チャンネル】(youtube)

絵画

上記をご覧のとおり、遅ればせながらyoutubeに嵌まっております。
山田五郎 オトナの教養講座は、チャンネル登録数約25万人ですから、ご存じの方も多いかも。めっさ面白いですよね。これでアンリ・ルソーがますます好きになりました。ドガのオタクぶりには驚きました。セザンヌを下手と言い切っているのも(^o^)。
ピカソは著作権使用料が必要で、閲覧している方々のカンパで二作品のパネルで説明してくれて、ありがたや。1年分の使用料らしいので、まだご覧になってない方はお早めに。
しかし、著作権って25年くらいで充分じゃないですか?死後50年とか70年とか長過ぎ。でもまあ、50年が妥当かな。どんなにパロってもご遺族も許してくれるんじゃないかな。

植物

朝、庭が日陰のうちに水遣りするほかは、なにもしていません。肥料は重荷、植物も水しかほしくないのです。
ゼラニウム、サイコー。氷点下のダメージから立ち直るのに半年かかったけれど、虫もつかず、夏でも咲いてくれます。多少、水遣りが抜かっても大丈夫。
蜘蛛の巣城の我が家は、ダンゴムシ天国でバッタ繁殖地。ジャバザハットも胡蝶蘭の葉っぱに穴を開けています。去年はバッタの殺戮に血眼でしたが、今年は悟りの境地です。冬になれば出てこない。というか、何匹やっつけても、また現れる。胡蝶蘭はあまりにも食害がひどいので、ジャバザハットに薬をプレゼントしています。もっと環境のよいところに置いてあげたいけど、う~ん、来年に向けて考え中。