デンジャラス・ラン

デンゼル・ワシントンて本当に役者だなぁ。カッコよくて男前で演技力があるって、鬼に金棒、向かうところ敵なし。

CIAの裏切り者トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)は人心を自在に操ると恐れられているので、後輩マット・ウェストン(ライアン・レイノルズ)をどれだけ意のままにするのか楽しみにしていたが、そこのところは肩すかしの脚本だった。しかし、これまでいくつものあぶない橋を渡り、凄腕を維持しながらも現状に倦んでいる様子や、若きエージェントにかつての自分を重ね、見所があるヤツとわかると、自分の轍を踏まぬよう期待をしたりする陰影に富んだ人物像が見所となっていた。昔からの仲間(偽造屋)に心を許している場面なども短いが印象に残っている。

一方、若手のマットの方も見所を与えられていた。恋人といっしょのにやけたシーンから始まって、実績をあげてステップアップしたい野心なども垣間見え、隠れ家に重要人物がやってきたときのドキドキ感、そいつを守りながら追っ手を逃れ、初めて人を撃ったり、上司の裏切りを知ったり、ちゃんと頭を働かせて成長著しい。シャープさがまるでなく、普通の兄ちゃんにしか見えないのに・・・・。生き残るのはこういうタイプかもしれない。

カメラを振り回し、嫌というほどカットを割ったアクションシーンだけでは心に残らないが、主役二人の(もちろん比重はトビン・フロストの方が大きいが)人物像がよく描かれていたので面白かった。

SAFE HOUSE
監督:ダニエル・エスピノーサ
(2012/09/24 TOHOシネマズ高知2)

天地明察

実は・・・・、本因坊道策(横山裕)を観に行ったのだった。出演シーンが思ったよりたくさんあって、嬉しかったよー(^_^)。だけど、う~ん、どなたか横山裕を鍛えてあげてください。滑舌がよろしくないというのは、なるほどだった。芝居のしすぎは、出演者全員に当てはまることなので、裕くんのせいじゃないからね。滑舌は、現代劇ではあまり気にならなかったけれど、鍛えておくと必ず良いことあるから、自主トレでも、ぜひ!

で、作品の方は、前半が岸部一徳と笹野高史のおかげで、軽妙でとても面白かった!数学の問題を絵馬に書いて神社に掲示するというのも面白かった。朝廷が(朝廷に限らず権力者は)、暦の(暦に限らずなんでも)実権を握ったら離しませんえというところも面白かった。ついでに公家のお化粧も面白かった。軽妙な感じが最後まで続けばよかったのに、後半が重たくなったのが残念だった。

「ご明察!」(時代劇風に)
誰かに言ってみたい。

安井算哲(岡田准一)/えん(宮崎あおい)

監督:滝田洋二郎
(2012/09/23 TOHOシネマズ高知1)

バイオハザードV:リトリビューション

予告編のアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が、美しかったので久々に観なければ!とワクワクの「バイオハザード」だった。
いいねー、いいねー、冒頭の逆回しスローモーション。
見えそうで見えないサービスショット(笑)。
クローンということにしておけば、どんどこ死んでも同じ姿形で次々登場。
筋はとうに忘れちゃったし、どうでもイイ感じ。ラストシーンをズームアウトで統一すれば、それでイイのだ。
ただ、もう、戦うばかりでは、本当に疲れるので、どうにかしてほしい。金髪姿のアリスの場面では、もうすこしドラマがあるのかと思っていたので、そこは期待を外された。

RESIDENT EVIL: RETRIBUTION
監督:ポール・W・S・アンダーソン
(2012/09/22 TOHOシネマズ高知9 3D)

人生はビギナーズ

ユアン、可愛いよー。やっぱり世界一チャーミングな俳優だよ。でも、世界一の座が、あぶなかったよ。アーサー(犬)がめっちゃ可愛かったから~。
思えばそれだけの映画だったよー(笑)。

オリヴァー(ユアン・マクレガー)/ハル(クリストファー・プラマー)/アナ(メラニー・ロラン)

BEGINNERS
監督:マイク・ミルズ
(市民映画会 2012/09/20 かるぽーと)