ミュージカル映画ベスト3

映画をジャンル分けするのは、あまり意味のないことかもしれないけれど、『グレイテスト・ショーマン』鑑賞記念に好きな作品を選んでみた。

  • サウンド・オブ・ミュージック
  • ケネス・ブラナーが真似っこするくらいだから~(笑)。名曲づくし。あらゆる困難を乗り越えてすべての山に登れ。見ただけで自然と力が湧いてくる。

  • イースター・パレード
  • アステア作品では、これ!アステアがスローモーションで、背景の人々が通常モーションの場面にトリハダが立った!ジュディ・ガーランドがめっちゃ可愛いし。レストランでウエイターがサラダの説明に「ミックス、トースト」言うのが、ちょー笑えたし。

  • ムーラン・ルージュ
  • ははは!笑うでしょう、これ!ボヘミア~ン(笑)。だけど、体力があるときに見ないと疲れる(笑)。

『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』は、インド映画に分類するもんね~。
『トップ・シークレット』は、コメディNO.1だし~。
クラシックやロックの音楽映画で選んでも面白いかも(^o^)。

グレイテスト・ショーマン

さすがミュージカル。リズミカルにとんとんサクサク話が進んでイイ感じ。
ハートはあるし(貧乏な人、のけ者にされている人、虚ろな人の気持ちが伝わってきた)、音楽もいいし、空中ブランコ乗りの黒人女性(ゼンデイヤ)と名をなした脚本家(ザック・エフロン)である白人男性のデュエットシーンは名シーンだし(エフロン/ジャックマンの居酒屋シーンも楽しかったし)、なかなかよかった。
良妻賢母のチャリティがミッシェル・ウィリアムズだったとは気がつかなかった(^_^;。好感を持てる役を初めて見た気がする。
ヒュー・ジャックマンは、山っ気のあるバーナムを演じてスマート。当たり障りのない、ほどほどの山っ気だった。(若い頃のゲイリー・オールドマンが演じたらどんなになるか(笑)。)
(2018/02/27 TOHOシネマズ高知4)

ビガイルド 欲望の目覚め

この題材をソフィア・コッポラが?と思いながら、好きな監督なので観に行った。で、驚いた~。スクリーン6で上映されていたのだ。このシネコンで2番目に多い座席数だゾ。そんなに集客力があると思ったの?『シェイプ・オブ・ウォーター』は、少ない座席数のスクリーン2で上映されていたし、どういう読みをしているのかサッパリわからん。まあ、それを言いたいために書き始めたようなものだ。

作品の方は思ったとおりで、特にどうということもなく。女のドロドロをやってみたかったのかもしれないが、ソフィア・コッポラにかかるとサラサラになっちゃう。南部のレディーの窮屈さは出てたかな。怖がる人々の恐ろしさも出てた。エドウィナ(キルスティン・ダンスト)を見ていると、淑女がスパークするのをやりたかったのかな。北軍兵士マクバニー(コリン・ファレル)は、バカみたいに単純だった。絵画のような絵作りはよかった。
(2018/02/27 TOHOシネマズ高知6)

パターソン

夏井いつきさんが芸能人の俳句を添削する「プレバト」という番組がめっぽう面白い。この番組で俳句がいっそう身近になり、日本は詩人であふれるんじゃないかと思っていた。いやいや、俳句はもはや日本だけでなく海外でも愛好されているらしいので、世界が詩人であふれる日は近いゾ、そんな夢想もしていた。
そうしたら、『パターソン』では、素人芸術家があふれる世界が描かれており、世界平和が実現されていた!誰もが芸術家となって人生を美しく豊かに生きようというささやかなエールとパターソン(郷土)愛。ジム・ジャームッシュの作品で一番好きかもしれない。寝不足が続いてぼんやりしていたため、「双子」関連しか気がつかなかったが、もっと集中して色んなことに気づきたかったなぁ。きっと色々な仕掛けが忍ばされていると思う。

パターソン(アダム・ドライヴァー)の詩人の目に感化されて、登場人物が皆芸術家に見えてしまうのである。失恋に溺れる人は正に俳優(笑)。チェスも将棋も囲碁も極めれば芸術でしょう。マスターのところへ怒鳴り込んできた奥さんはラッパー。パターソンの奥さんローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)はマルチな芸術家で、インテリアコーディネーター、歌手、パティシエ。お金を儲けたらすぐ使うところもいい。素敵な使い方だったなぁ。ちょっとシャツを着替えるとかね。秘密のノートを持っている少女とかコインランドリーの青年とか流れる景色とかマーヴィン(ブルドッグ)とか。

永瀬正敏が登場するところは唐突なんだけど、永瀬くんが道士のような役どころを振られるようになったんだなぁと感慨深かった。
(2018/02/24 あたご劇場)