アマチュア園芸関連本+植物図鑑

1 基本

園芸を始めた頃、わからないことだらけだったので、色んな本を手に入れて見ていた。
一番、わかりやすく実用性があったのが、「花づくり&ガーデニング百科」ムック(ブティック社)。苗の選び方から植え替え、水遣り、土、肥料、摘心、剪定、花殻摘み、防虫防除、増やし方と基本を押さえたうえに、寄せ植え、花壇、盆栽など楽しみ方の例もあり、育てやすい人気の植物を210種類も育て方つきであげてくれていて図鑑にもなる。園芸指南書としてこれ一冊あれば充分だと思う。

2 虫

今でも虫が苦手で、この時期でも目の端に何か動くものを捉えてはドキンとするのだが、落ち葉が風で動いているだけだったりする。それでも、見たこともない虫がいると「君の名は」と思ってしまい「虫といっしょに庭づくり」を買った。本屋で手にしたときは虫の写真にゾッとして棚にもどしたが、次に行ったときには、やはり内容がいいので購入した。

ヤスデは「冤罪度ナンバーワンかもしれない」と書かれていて、ムカデの子と思い殺したことを深く反省した。テントウ虫の幼虫の写真を見ては、殺さなくてよかったと思ったり、テントウ虫と知ると気持ち悪さも和らいだ。恐れおののいていた足長蜂も巣に近づかない限り攻撃してこない、おとなしい蜂と知り、飛ぶ姿が優雅に思えてきた。知らないと必要以上に恐れて攻撃的になってしまう自分を改めて自覚した。ずいぶん昔に聞いた話だけど、洗濯機に蜂が巣を作り、攻撃してきたらやっつけてやろうと思っていたが、何もしてこなかったので「蜂といっしょにお洗濯」していたという人がいて、この姿勢を今でも尊敬している。
また、昆虫の「変態」を初めて知った。サナギから成虫になる虫を知っていても、それが最後の変態だとは知らなかった。
「虫といっしょに庭づくり」 「雑草と楽しむ庭づくり」ひきちガーデンサービス 曳地トシ・曳地義治(築地書館)

「雑草」というのがイマイチだったが、野の花も庭では雑草かと思い直し「雑草と楽しむ庭づくり」も購入した。目的はどこからともなく庭にやってくる草花の名前を知るためだ。この本を眺めていて気がついたのは、我が家の庭はオーガニック・ガーデンだということだった。オーガニックにはまるで関心がないので、どうでもいいけど。雑草への対処の仕方や、付き合う方法が書かれているけれど、それも割とどうでもいいことだと思った。ジャングル化しても平気な読者向けに書かれた本ではないからなぁ。

3 アート

おしまいに大好きな本。図鑑であると同時に美しい水彩画集だ。
「野の花さんぽ図鑑」 「野の花さんぽ図鑑 木の実と紅葉」長谷川哲雄(築地書館)
「野の花さんぽ図鑑」は二十四節気に分けて草花や昆虫が描かれている。節気ごとに少しずつ1年かけて読んでいった。同じ植物でも季節によって様子が違うので、花のない時期も描いてくれているのがありがたい。「~木の実と紅葉」の方は、野鳥も描かれている。虫食いの葉っぱもそのまま描かれていて美しい。

長谷川哲雄さんは昆虫学を専攻していたそうだ。昆虫好きは植物好きになるけれど、植物好きは必ずしもそうでないが、昆虫あってこその実であり花であるから「花好きを自認する者はみな、昆虫の前に額ずいて感謝の祈りをささげようではないか・・・・。」とユーモラスに書いている。「・・・・」の部分が味わい深い・・・・(笑)。それで「昆虫図鑑 みぢかな虫たちのくらし」を注文している。

4 その他

「ボタニカル・ライフ」「自己流園芸ベランダ派」いとうせいこう
笑える。
「園芸家12ヶ月」カレル・チャペック
笑える。
「育てておいしい まいにちハーブ」NHK出版
育てたハーブでリースもピクルスも作ったよ(^_^)。

「よくわかる土・肥料・鉢」NHK出版
「花の事典」「樹木の事典」西東社
「園芸『コツ』の科学 植物栽培の『なぜ』がわかる」上田善弘 講談社
「剪定『コツ』の科学 いつどこで切ったらよいかがわかる」上条祐一郎 講談社

能メモ

自然居士
 買われた娘を法師が歌舞音曲で救う。観音の救済劇。

卒塔婆小町
 卒塔婆問答。卒塔婆に腰掛けることが善か悪か。深草少将が老いた小野小町に憑依する。

高砂
 長寿をことほぐ。高砂の松は万葉集で、住吉の松は古今集。

清経
 平家の武将、清経が髪を残して入水する。

井筒
 待つ女。

恋重荷
 女御の戯れ。老いた男の哀れと滑稽。庶民側に立つ世阿弥。

蝉丸
 捨てられた皇子。姉逆髪との再会と別れ。世阿弥の立ち位置。

善知鳥(うとう)
 前場は立山、後場は陸奥。猟師の亡霊が旅の僧に古里に形見を持ち帰るように頼む。片袖を証拠に。殺生の快楽と哀しみ。

山姥
 百ま山姥の「山姥の曲舞」にもの申す山姥。山の精であり、人間であり、(人よりは仏に近いが、まだ煩悩が抜け切らない)、そして、山を巡り続ける。

弱法師
 讒言により勘当された俊徳丸が父と再会する。

杜若
 旅の僧が杜若の名所、三河の国八橋を訪ねる。そこに女性が現れ庵に招く。女性は、物着をして舞う。在原業平であり、彼が関係した全ての女性であり、杜若の精を表している。

定家
 式子内親王の墓に絡みつく定家の化身の葛。

邯鄲
 夢の夢の夢の夢。

安宅
 ご存知、勧進帳。

道成寺
 ご存知、安珍と清姫。

大好きな絵本

お茶屋 ふぇいばりっと
大好きな絵本をチネチッタ高知の方にアップしました。

「セロ弾きのゴーシュ」の中に「インドのとらがり」という架空の曲が出てきますが、youtubeを検索したらありました。

スリンカチュ

こびとの住む街2
ツイッターでお気に入りのアート作品があったので検索したら、スリンカチュ(slinkachu)の作品だとわかった。スリンカチュは1979年生まれUK在住の男性で、左の画像のように写真集が翻訳されており、カタカナで検索してもヒットする。やっぴさんのブログ、カクレマショウの「スリンカチュ!」のページにどんなアーティストか簡潔に書かれていてとても参考になった。やっぴさんは写真家と書かれているけれど、本人は写真家でもミニチュア・アーティストでもないと言っており(?)、もっとストリート・アートをやっていきたいみたいだ。

その他の情報としては、こびとさんたちの制作は2006年から始めたそうな。電車のプラモデルを塗ったり削ったりしていたことが始まりで、こびとさんたちはストリートに置いて写真に収めて、そのまま残していくとのこと。公式サイトのバイオを読むと、色々と制作意図があるみたい。
小さい人プロジェクトの他にかたつむりプロジェクト(生きたかたつむりに無毒の絵の具でペイントし、ストリートにおいて写真を撮る)もやっていて、そのブログもある。
スリンカチュという不思議な名前の由来は。髪の毛がくねくね(スリンキー)なところからスリンキーと呼ばれていたので、友だちにわかるようにブログ名をスリンカチュにしたら自分までスリンカチュになったとのこと。

ネット上の画像を見ていると、繊細でユーモアがあって(ブラックなのもある)いじらしさのようなものも感じて、やっぴさんのおっしゃるように引きの絵を見たときの面白さも含めてすっかり気に入ってしまい、e-honのボタンをクリック。洋書だといくらか安いんだけど、キャプションのような短い英語でも「めんどくさ~」なので、お高い翻訳本の方を衝動買いだ。

The Little People Project←公式タンブラー
slinkachu←公式サイト
THE Q&A: SLINKACHU, ARTIST, MINIATURIST←インタビュー
Slinkachu: 20 Years of War Child exhibition←youtube、制作風景
‘This Photo Is Great’←「この写真がすごい2 70 photographs」(朝日出版社)に載ったときの本人のツイート。「初期のエッチな1枚!」

さかつうギャラリーのプライザー頁←ミニチュアって楽しい。
マン盆栽パラダイス←マン盆栽って面白そう~。

もう一人のお気に入り、スカイ・アートのトマ・ラマディエ(Thomas Lamadieu)。フランス人。検索してもフランス語の情報がよくわからなかった(残念)。
LAMADIEU THOMAS / ROOTS ART