デヴィッド・ボウイ>大阪城ホール

全国のボウイファンの皆さん、こんばんはー!
行って来ましたよ、3月11日(木)の大阪城ホール。
1曲目の「Rebel Rebel」で、もう「キャー!」ですわよ。
2曲目で「come on come on」言われた日にゃ、「行く、行くぅ〜!」ですわよ(笑)。
いや〜、私にも拳を突き上げたり、踊ったり、奇声を発するパワーが残ってたんですね〜。
若い人が多かったですが、私と同年代の人もいたし、50代に見える男性が前で楽しそうに手拍子している様子を見て、とても嬉しかったです。私も50になっても行くぞー!(そのときボウイは、70間近ですけど。)
それにしても、大阪城ホールは音響が悪いですね。前座の清春という人ほどではなかったですが、ご本尊もかなり音が割れていました。
音響のいい小さめのホールで何回もやるより、大きな会場で1回やった方が、商業的には効率がいいかもしれませんが、今まで行った4回のコンサートのうち最悪の音だったので、ちと会場を選んでほしいと思いました。
●登場
ステージの背景にボウイとバンドの面々が音楽を奏でているアニメーションが映し出され、その映像が実写になり、そして、実物が登場しました。「リアリティ」というツアー名にふさわしい登場の仕方だと思いました。リアルなボウイだじょーん!
1曲歌うごとに上着を脱いで行き、3曲目(?)では、Tシャツとジーンズに。以後、お色直しはありませんでした。
●バックスクリーン
背景に生ボウイが映し出されるのは、「サウンド・アンド・ヴィジョン」ツアーのときと同じ。スタンド席なのでオペラグラスを用意していましたが、ほとんど使わずにすみました。
しかし、スクリーンに映し出されたボウイの二の腕は、たっぷんたっぷんでした!こういうのまでしっかり見えてしまうのであります(笑)。
●コミュニケーション
今回ほど観客とコミュニケーションを取ろうとしたボウイは見たことありません。それほどしゃべらなくても・・・・というくらい(笑)。長くはしゃべらないけど、曲の合間ごとに話しかけていたな〜。
また、曲のタイトルを忘れたけど、とある一曲は、バックスクリーンに歌詞が映し出され、どこを歌っているかわかるようになっていて、皆でいっしょに歌いましょうという感じでした。ゆっくり目の曲なので私は歌ったんだけど、どうして皆歌わないんだよぉ。歌った人もいたでしょうけど、会場全体大合唱にはならなくて残念。目論みがはずれてボウイ、かわいそー。
でも、客席に「はははは・・」と笑わせ、明石家さんまかビートたけしのごとく、チャッチャッチャと切り上げさせるのは、受けてたみたいだからよかったね。これは、おそらく日本のテレビで見て、真似したんだと思います(笑)。
50を超えてお茶目度がアップしたのは、開き直りというものだろうか(笑)。
●構成と歌(声)の調子
ボウイのみならず、コンサートでは最初と最後がロケンロールで、真中がバラードということが多いと思います。
今回も大体はそういう構成だと思いますが、真中が長いように感じました。
けしてバラードばかりではないのですが、割合ゆっくりめの曲が多いような。あまり体力を使わない曲が多いような。休み時間が長いような(笑)。
清春の3曲目が印象に残っているのですが、曲の出だしと同じテンションで歌えばもっといいのに、1オクターブ高い声でシャウトすれば盛り上がるのにと思ったことを、「Sound And Vision」を歌うボウイに対しても思うことになろうとは。(「Sound And Vision」は、テンション低めの出だしですが、歌い出すとテンション高いというコントラストがよいのです。)
いや、ボウイはコンサートでは、めったに若い頃のような高音で歌うことはないのです。以前のコンサートで歌った「Sound And Vision」も低い声でした。
しかーし、アルバム「リアリティ」では、バックコーラスも本人が歌っていて、若い頃のような高音、出てるじゃん!そりゃ、コンサートでも聞けるかもって、期待しますよねー。
ついでに言えば、ボウイはごまかすのが上手い!というか、適当に歌うのが上手い!というか、そういうのが今までもあったのですが、今回は多かったです。思わず「ちゃんと歌えよ」とツッコミを入れたのは、そこが大阪だったからでしょうか。
●すっげー!
と思った曲が2曲。
一つは、多分「Reality」だと思うんだけど、ヴォーカルもバンドの演奏も照明も激しかったあの曲です。圧倒されました。
もう一つは、「アメリカの人がいたらごめんなさい」というような(?)前置きをして歌った「I’m Afraid Of Americans」。
このヴォーカルも力強かったし、スクリーンに映し出されたアニメーションがパワーを発揮していました。一組の男女がダンスを踊っているのですが、格闘しているような振付なんです。闘っているんです。しかし、やっぱりダンスであって、見ていておもしろいんです。
かつて「ヤング・アメリカン」を歌い、現在ニューヨークに住んでいる(らしい)ボウイですが、このアニメーションとヴォーカルと曲順に、私は強いメッセージを感じて、ついまたジョン・レノンを思い出しました。(ボウイ自身、ジョンに言われた「言いたいことははっきり言え、そして、韻を踏ませてバックビートに乗せろ」という言葉が常に頭にあるようです。そのとおりにしているかどうかは別として。)
最後の曲目「”Heroes”」は、「I’m Afraid Of Americans」のお口直しでしょう。実際、お口直しが必要なくらいの強烈さを私は感じました。会場、固まってなかったですか?
●乗り
お客さんの乗りは、昔の曲の方がいいように思いました。
若い人が多いのにどうして?と思っていたけれど、考えてみれば、私もリアルタイムで聞き始めたのは「レッツ・ダンス」からなのに、好きな曲はそれ以前のアルバムに集中しているもんね。やはり、老いも若きもみんなが好きな曲は、昔の曲ですか。
それでも私は、ボウイに曲を書き続けてほしいし、これからも変化して行ってほしいです。実態掌握不能の変光星を定点観測しつづけるのが、私の楽しみなのです。どんな老人になるのか。楽しみだなあ!
(しかし、ボウイネット http://www.davidbowie.com/ で会員制の有料コンテンツがあるのは、やはり商才のある彼ならでは?(笑))
01 Rebel Rebel
02 Hang On To Yourself
03 New Killer Star
04 Fame
05 Cactus
06 All The Young Dudes
07 China Girl
08 Reality
09 5:15 The Angels Have Gone
10 The Man Who Sold The World
11 Hallo Spaceboy
12 Sunday
13 Heathen (The Rays)
14 Under Pressure
15 Slip Away
16 Looking For Water
17 Quicksand
18 The Loneliest Guy
19 Be My Wife
20 Sound And Vision
21 Ashes To Ashes
22 I’m Afraid Of Americans
23 ”Heroes”
アンコール
24 Bring Me The Disco King
25 A New Career In A New Town
26 Five Years
27 Suffragette City
28 Ziggy Stardust