思いのほか苦かった。
マイレージを1000万マイル貯めることが人生の目標でもいいではないか。その夢が急に味気ないものに変わってしまう。それは「よかったね」といっしょに喜んでくれる人がいないからか(多分、そう)。
この映画で好きなところは、若い社員ナタリー(アナ・ケンドリック)がいてくれたことと、彼女に対するライアン(ジョージ・クルーニー)の態度と行動だ。ライアンがナタリーを指導する様子がいいし、彼女を雇うよう推薦状を書くのもとてもいい。彼も人と関われるじゃないか!
アレックス(ヴェラ・ファーミガ)もとても魅力的で好きだ。彼女ほどの美貌とウィットがあれば、どんどん遊ぶべきだとさえ思う。(家庭に影響を与えないとは見事な遊びっぷりだ。)打撃を受けたライアンには心から同情するが、それほどの悪女でもなし、他の誰でもない彼女にお勉強させてもらえてよかったんじゃないかな?
何かを知る(気づく)と「世界」がちょっと広がった気がする。でも、その後は元の世界(気づかなかった頃)には戻れない・・・なんてこと思いました。(ホントそうなんだよね~て。)
でも、「一緒に喜んでくれる人」がいたら、1000万マイルはやっぱりもっと嬉しかったのかもしれませんね。(なんで気がつかなかったのかしら、自分。)
ナタリーの存在と彼女に対する態度についてはお茶屋さんと同じこと思いました。
あ、アレックスについても同じこと思ったんだけど、でも相手を「本気」にさせちゃうのは、まだアレックスも逆に力量不足なのかなあ・・・とも(笑)。(女性があれほど魅力的なのは「遊び」だからなのであって、ちょっとでも「本気」が入ってくるとあそこまで感じ良くはなくなる・・・ってことが、男性はワカラナイのかもしれないな~とか。)
でも「苦さ」も含めて、私はこの作品好きです。(”up inn the air”ってぴったりなタイトルだと思いました。)
>まだアレックスも逆に力量不足なのかなあ・・・とも(笑)。
そうですねぇ。家庭があることを言っておくべきだったのかな?でも、そうすると粋ではなくなりますね。
>女性があれほど魅力的なのは「遊び」だからなのであって、
ふむふむ。言われてみると、そのとおり!
>でも「苦さ」も含めて、私はこの作品好きです。
それはよかったですね(^_^)。
ムーマさんも漂っていらっしゃるから?
実は私も雲の上を歩いているみたいと言われたことがあるんですよ。(関係ないけど来週、航空機にチェックインです。)