伊勢谷友介さんは俳優より監督の方が私はイケテルと思う。いい風景を切り取っているし、雰囲気の作り方がうまい。バーの賑やかさ、トンネルの音が響きそうな静けさなどなど、状況に応じて見せ方(編集)を工夫していると思う。ただ、バー、セイジ(西島秀俊)、ショウコ(裕木奈江)の部屋の美術が、どれもある種の美しさがあるのは改善の余地ありかな。『善き人のためのソナタ』で人物によって部屋の雰囲気をがらりと変えているのがいいお手本だと言うと、私の思っていることが伝わるかしらん。カズオ(新井浩文)の片思いの彼女がいる店とか、りっちゃんの和風のお家とかは、いいと思ったので、セイジとショウコの部屋の雰囲気に似たようなところがあるのは、何か意図があるのかもしれないけれど。
セイジがとった最後の行動は、何かしてあげたいけど何もしてやれないということの表明だと思った。義憤を感じて書いたり言ったりする口先だけの私と比べてどうなのか、・・・・・(・_・)。しばし考えた。
(カズオ、すっきー(^o^)。)
旅人(森山未來)
監督:伊勢谷友介
(とさりゅう・ピクチャーズ 2012/08/23 自由民権記念館)
私、セイジがりっちゃんと畳の上で遊んでるときの「笑顔」に、実はこの映画で一番驚いたかも。
西島さんのああいう(なんの裏もない)「自然な笑顔」って、スクリーンで初めて見た気がして。
ラストでもう一度、りっちゃん(カメラ)に向って同じように笑うんだけど、(痛みに耐えて)努力して作ってるはずなのに、やっぱり同じ「自然な笑顔」なのね。
西島さんは、私の眼にはいつも「きちんと演技計画?を立てて演じてる人」って感じがするので、モノ凄く珍しいモノを見たような気がしたんだけど、もちろんこれも「計画」に従ってのものなんだろな・・・なんて、こんなコトだけしっかり覚えてる自分の偏光レンズぶりに、ちょっと呆れてます。
あ、カズオ、カッコ良かった~(^o^)。(新井さん、キラキラしてますね~。)
カズオ、2票獲得~(^_^)。
あの自然な笑顔は、西島くんの「素」かと思えるくらいでしたね。
私は西島くんは浅野忠信系で演技プランなしの人かと思っていたのでムーマさんの書き込みにちょっとうろたえています。
6日は『CUT』が上映されますね。この監督さんは西島くんのことを「君の中には熱いものがあるのに出してない」みたいに思っていたそうな。別の監督さんにもそんな風に思われていた西島くん。その記事を読んだときも、わたくし、うろたえました。ぼ~っとした人なんじゃないのと思っていたものだから(^_^;。
なんか、だんだん謎の人になってきたなぁ。
>西島くんは浅野忠信系で演技プランなしの人かと思っていたので
実は私も、最初は「なんて素朴にボヤボヤした?俳優さんなんだろ」なあんていうような感じを持ってたと思うんですが・・・いつ頃からかなあ、この人はこの人なりに、きちんと(役柄の)仮面をかぶってるんだな・・・って思うようになって・・・
そしたら今度は、この人の殻(演技プラン?)の不自由さ??みたいなモノを感じるようになってきて・・・だから、
>「君の中には熱いものがあるのに出してない」
っていうのは、まさにそのものズバリ! 私の感じているものはそういうコトと関係があると思いました。(ここに載せてくれたお茶屋さんに感謝)
でも・・・ぜ~んぶ私の妄想ってことも考えられます、モチロン(^_^;。
ともあれ、セイジのあの笑顔は良かったわ~。
『CUT』はちょっと(私にとっては)荷が重そう?なんですが、映画を撮る話だし、ここまで来たからには観に行きたいです(^o^)。
>>「君の中には熱いものがあるのに出してない」
>
>っていうのは、まさにそのものズバリ! 私の感じているものはそういうコトと関係があると思いました。
そうでしたか(なるほど)。
これは、どうやら西島くんは、そういう人なんだ(うん)。
『CUT』は私も指の隙間から見ることになるかもしれませんが、私生活でも映画が大好きな西島くんですから、観ようと思っています。
熱いものを出せよ~、西島くん!ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ