面白かった!
ドリス(オマール・シー)、見目麗しい~。しかも生きがいいね~(笑)。貧乏で刑務所まで経験しちゃったけど、母思い弟思い(涙)。だけど、フィリップ(フランソワ・クリュゼ)に対してそこまで言う、そこまでするってくらい容赦なく、ふざけすぎのところがあってヒヤヒヤした(^_^;。耐えたフィリップ、えらい!
ドリスが対等に接してくれるからよいと言うフィリップ。う~ん、これはなかなか難しい問題だ。フィリップの方でも文通相手に対等に接することができなかったでしょう。心の壁をなくすのには、時間が必要なこともあるし、タイミングが大事なこともあると思う。障害のあるなしにかかわらず壁は大なり小なりあるもんね。まあ、介護人の面接で、あれだけうんざりさせられたら、ドリスのようなバリアフリーで刺激的な人物に惹かれるのはよくわかる。基本、いいヤツだし。
確かに下手に気を遣うのはよろしくない。誕生日にドリスにつられて皆踊りだす。その楽しそうな様子を見ているフィリップに胸が痛んだ。彼はこれまで自分に気を遣って皆踊らなかったんだと気がついたんだと思う。皆フィリップのためを思って彼が喜びそうな催しをするんだけど、フィリップの方でも楽しそうに装っていたと言うのだから、気を遣いあったあげく、すれ違ってるの。
えらく貧富の差がある二人だったけれど、好きな音楽を押しつけ合うでなく、知り合ったおかげでお互い音楽の幅が広がったのがよかった。パラグライダーの旋回シーン。景色が斜めに回る!いい動画体験をさせてもらった(^_^)。
INTOUCHABLES
UNTOUCHABLE
監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
(2012/10/12 TOHOシネマズ高知8)
>その楽しそうな様子を見ているフィリップに胸が痛んだ。彼はこれまで自分に気を遣って皆踊らなかったんだと気がついたんだと思う。
そうかあ・・・あのフィリップのもの思わし気?な笑顔って、そういうことだったのか・・・って、初めて気がつきました。(お茶屋さん、さすが!)
そうよね。普通、ダンスするよね。(なんで気がつかなかったんだろ→自分)
私はただ、ヒトが楽しそうにしてるの見てるだけで楽しい気分になるってとこ、人間にはあるから・・・ドリスは、フィリップに「楽しさ」を贈りたかったんだろな~とだけ思ってました(^_^;。
>ヒトが楽しそうにしてるの見てるだけで楽しい気分になるってとこ、人間にはあるから・・・ドリスは、フィリップに「楽しさ」を贈りたかったんだろな~と
私もそう思って観てたんですが、しばらくしてフィリップが複雑な表情になったもので・・・・。哀しくて心配しちゃいました。
だけど、フィリップも結構強いよね~。ドリスもフィリップも冒険野郎だ(笑)。相性って大事ですわ。私はこの二人とは友だちになれないですぅ((((((^_^;。
遅まきながら「最強のふたり」を観ました。エンディングの浜辺で見せるふたりそれぞれのアップが良かったですね。(フランス映画にしたら、やけにハリウッドテイストの映画でした。)自分の障害のことを包み隠さずに、本音で話してくれる人にそばにいて欲しいと感じるのは、「100歳の少年と12通の手紙」の男の子と一緒でしたね。
ときどき見せるフィリップの笑顔が、昨年亡くなった大学の同級生によく似ていました。長崎の病院に入院していたのですが、容態がよくないと奥さんから連絡があり、お見舞いに行って何十年ぶりかで再会しました。高校の先生をしており、顔はそれほど似ているわけではないのですが、笑顔のナイーブな印象が似ていました。
障害者を扱っていながら、映画の方はお互いが幸福感に包まれるエンディングで気持ち良かったですね。
お友達、亡くなられる前にお見舞いできてよかったですね。
韓国や香港映画だと、そっくりな人がけっこういますが、フランス映画ではあまり見かけたことがないですねぇ。あっ!フランスが舞台だった『ヒューゴの不思議な発明』の主人公は、甥に似ていました!パンフレットをさして「誰かに似てない?」とたずねたら、甥の名前が出てくるくらいには似てましたよ。
知り合いに似ている登場人物が幸せそうな結末で、お互いよかったですね(^_^)。
>本音で話してくれる人にそばにいて欲しいと感じるのは、「100歳の少年と12通の手紙」の男の子と一緒でしたね。
本音の分、傷つけ合ったりもするけれど得がたい存在ですね。大人になってから、そういう出会いはマレだと言っていた高校の担任を思い出します。