うへ~。音が~。猟奇的な描写が~~。そういう部分は、ほとんど目を伏せていた(^_^;。
ポーの有名どころの小説は、小中学生の時分に読んでいたはずなのに、きれいさっぱり忘れているのか、読んだという記憶が怪しいのか・・・。そんなわけで、小説と映画の中の現実がシンクロする面白さは、あまり感じなかった。ただ、ポーが現実に不可解な死に方をしたのも知らなかったし、貧乏だったことも、ほぼアルコール依存だったことも、愛する人に次々と先立たれていたことも知らなかった。要するに何も知らなかったので、ポーってそんな人だったのか~(ググってみよう)と面白かった。現実の不可解な死を、こんなにロマンチックな物語にしたのは、なかなかよいアイディアだと思う。ジュール・ベルヌで続編ができるなと思っていたら、犯人逮捕まで描ききり娯楽映画としてスッキリとした。
E・A・ポー(ジョン・キューザック)・・・・愛に殉じて、けっこう良い人生だったのでは。
エミリー・ハミルトン(アリス・イヴ)・・・・自立した女性って感じがいい。
フィールズ刑事(ルーク・エヴァンス)・・・・頑張り屋さん。
ハミルトン大尉(ブレンダン・グリーソン)・・・・マドックス編集長と見分けが付かない。
マドックス編集長(ケヴィン・マクナリー)・・・・ハミルトン大尉と見分けが付かない。ポーを容疑者の一人と考えていたフィールズに向かって、編集長はポーの不幸な人生を語り、人殺しができる人物ではないと断言する。ここが、この映画の中で一番好き。
THE RAVEN
監督:ジェームズ・マクティーグ
(2012/10/14 TOHOシネマズ高知2)