数年前、中島みゆきのよさに初めて気がついた。歌詞がよいなぁ。TUTAYAでCDを借りて覚えたいと思いつつ月日は流れ、『歌旅 劇場版』を見逃し、今日、初めてまとまったものを聴けた。そして、思った。中島みゆきは歌姫ではなく、イタコである。取り憑かれたように歌う。『歌姫 劇場版』の1曲目「おだやかな時代」で踊っていたが、このイタコにはもっと踊ってもらいたかった。リズムの取り方がパワフルで、ぐっと惹きつけられた。しかし、なんだか画質最悪。これで特別料金か。酷い画質がつづく。音も悪いんじゃない(多分)。私は耳は目以上に悪いから、よくわからないけど。なんか、若いときと年取ったのと、年代が違うプロモーション・ビデオを接ぎ合わせたみたいだなぁと思ったらそのとおりだった。←帰宅して調べた。
後年のビデオはマシだったけれど、この画質のひどさは映画館で見せるべきものではないと思う。「空と君のあいだに」と「愛だけを残せ」の他は初めて聴く曲だったので聴けて(観れて)よかったとは思うが、それでもどうしてこんなビデオを第1部としてくっつけたのかわからない。
ロサンジェルスでのライブ・ビデオ中の一曲「歌姫」には感動した。このライブ・ビデオのパートはよかったと思う。間に挟まれるメイキングの模様は、またしても画質がよろしくなかったが、ちょっとした息抜きの場面と思えばいいか。
この第2部の終わりを映画の終わりと思った私は、即席の耳栓(音量が私には大きすぎたのでティッシュで作った)を外して立ち上がろうとしたら、「恩知らず」のタイトル表示が・・・。あわてて耳栓をした(笑)。アンコールだなと思って楽しんで聴けた。アンコールは2曲。本当に最後の曲は「時代」だったのですっかり嬉しくなった。(夏川りみの「時代」を聴いて中島みゆきのよさに気がついたので、本人の歌を聴けてよかった。)
それにしても何かと面食らった作品であった。
プロモーション・ビデオ
- おだやかな時代
- 見返り美人
- 黄砂に吹かれて
- 空と君のあいだに
- 囁く雨
- 愛だけを残せ
- 一期一会
Live at Sony Pictures Studios in L・A
- この空を飛べたら
- 地上の星
- 土用波
- 銀の龍の背に乗って
- この世に二人だけ
- 夜行
- 歌姫
アンコール
- 恩知らず(PV)
- 時代 (ライヴ2010~11 by東京フォーラム)
監督:だれ?
(2012/10/20 TOHOシネマズ高知5)