ムーンライズ・キングダム

『小さな恋のメロディ』(1971)も『リトル・ロマンス』(1979)もいまだに観ていない。しかーし、『ムーンライズ・キングダム』を観た!しかも、この年で。
だから、スージー・ビショップ(カーラ・ヘイワード)とサム・シャカスキー(ジャレッド・ギルマン)の孤独な者同士の、文通で育んで駆け落ちにいたる恋の物語を微笑ましく観て、スージーのパパ(ビル・マーレイ)とママ(フランシス・マクドーマンド)の冷めた関係や、ママの浮気相手のシャープ警部(ブルース・ウィリス)の侘びしさなんかの大人の事情が心にしみる。

いじらしいほどに可愛く手の込んだ美術や、もうこの映画にピッタリ~な音楽が素敵。登場人物もウォード隊長(エドワード・ノートン)、福祉さん(ティルダ・スウィントン)、隊長の隊長(ハーベイ・カイテル)と豪華だけど、演技の質がこれまたこの映画に嵌っていて、人物が個性的なのに統一感があるのは演出力だろうか。
赤服の解説の人(ボブ・バラバン)も印象に残るし、とぼけて少し毒もあり可笑しいという摩訶不思議テイストも好き、好き~(^_^)。

MOONRISE KINGDOM
監督:ウェス・アンダーソン
(2013/02/11 TOHOシネマズ高知3)

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