悪の法則

う~ん、イマイチ。残念。壊れているし(それはいいとしても)、私には観念的すぎたかな。最初、弁護士(マイケル・ファスヴェンダー)とローラ(ペネロペ・クルス)がシーツの中で「イイコト」していたので、そういうエッチな方向性の映画かと期待したら、どうやら「イケナイコト」の一つという意味で描かれていたようだ。主人公の弁護士が、もっとイケナイコトを試して泥沼にはまり、別の弁護士に相談するというお話だった。ライナー(ハビエル・バルデム)もウェストリー(ブラッド・ピット)もローラも死んでしまうが、弁護士だけ生かされる。どうして彼だけ生かされたのか。彼に殺人DVDを送りつけたかったからなのか。
誰を殺して誰を生かすか、そういう選択をするのは人間だけだ。チータは、獲物になりやすいものを選ぶということはあっても、いかにして狩るかなんていうバリエーションはあまりなさそうだ。チータのシンプルさにある種の美を感じることはできても、人間の行いは複雑すぎてムカムカしてくる。
悪の華マルキナ役のキャメロン・ディアスは、とてもよかった。この人、前から演技派だと思っていたけど、どんどん役の幅が広がっていく。

THE COUNSELOR
監督:リドリー・スコット
(2013/11/20 TOHOシネマズ高知4)

「悪の法則」への2件のフィードバック

  1. とにかくつまんないのが、致命的でした(笑)。

    >弁護士だけ生かされる。どうして彼だけ生かされたのか。彼に殺人DVDを送りつけたかったからなのか。

    殺されるより、辛い事だからかと思いました。
    弁護士なんかが来る世界じゃないんだよ、と言う戒め的意味合いもあったかと思います。
    キャメロンは、セクシーで退廃的で、とっても良かったですね!

  2. わはは!ケイケイさんもハズレでしたか。
    10人中9人はハズレかなぁ。リドリー・スコットは、あまりハズレはなかったのにね。「家族はみんな死んでしまった」というセリフがあったでしょう?ドキッとしてしまいましたよ。トニーが亡くなったばかりですし。

    >弁護士なんかが来る世界じゃないんだよ、と言う戒め的意味合いもあったかと思います。

    なるほどぉ、戒めなのかな。楽しんでいるのかなと思いましたが。

    キャメロン、本当に素晴らしかったです。退廃的。そうですね!ヨーロッパの映画にも合いそう。もっともっと色んな役を演じて欲しいですね。

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